2015年03月03日

「運命の人(3)」山崎豊子

法廷での緊迫したやり取り。
報道姿勢を問われた裁判の結果は。

 

東京地裁の判断は三木に対して懲役6ヶ月、執行猶予1年。
弓成には無罪判決を出した。外務省の証言が不利に働き、弁護側の勝利。

三木については刑が確定。
このタイミングで、三木の手記が週刊誌に掲載される。

検察側は弓成の無罪を不服として控訴。
高裁では懲役4ヶ月、執行猶予1年の判決が出る。
逆転有罪判決だった。

弓成側は最高裁に上告。
しかし、上告棄却の判断が出て弓成の有罪が確定する。
しかも、5人の裁判官が一致という内容だった。

妻と別居し、生活の場を北九州に移していた弓成。
父親が興した青果販売会社を受け継ぐ。

しかし商売敵がシェアを奪ったことで経営が苦しくなる。
その商売敵が合併を申し出たが、弓成は断る。
結局会社は吸収された。

**** ***** **** *****

最初に書いたように、この巻では法廷でのやり取りが描かれる。
山崎が、いかに裁判記録をよく読んでいるかがよく分かる。

この裁判、もし無罪のままなら今後も取材側がやりたい放題。
そうでなくても刑事事件は一審の有罪率がほぼ100%。

検察はメンツもあるので控訴は当たり前。
それにしても一審の裁判官について、検察幹部は酷く貶していた(汗)。

法廷で何度も鋭い指摘をしていた大野木弁護士。
実際、西山事件では大野正男という名前で、最高裁判事にもなったキレ者。
西山記者が情報を渡した国会議員は横路孝弘と「爆弾男」こと楢崎弥之助。

西山元記者は、2013年に参院特別委員会で参考人として意見陳述した。
特定秘密保護法案を審議する場で、彼の言葉は必要だった。
この点からも、西山事件は現在に大きな影響を与えている。

裁判では有罪。しかも妻とは別居し子どもも離れていく弓成。
この先、何が描かれるのか。

というわけで第4巻に続く。

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2015年03月02日

「運命の人(2)」山崎豊子

外交文書漏洩をめぐる裁判が始まった。
弓成側は、勝つことができるのか。

 

任意の取調べ中に、逮捕状を見せられた弓成。
新聞社が雇った弁護士が準抗告したことで釈放される。

毎朝をはじめ新聞各社は、「知る権利」を主張し、弓成を支持。
ところが、問題の文書を持ち出した女性事務官と弓成は体の関係があった。

毎朝の幹部は苦慮し、お詫びの記事を掲載するが読者から激しく反発を受ける。
起訴状に、二人の肉体関係が書かれていたからだ。
しかも、ともに既婚だった。二人に対する風当たりが強まる。

**** ***** **** *****

関係者と寝ることにより、情報を得るというのは「ハニートラップ」と呼ばれる。
この作品の場合他の場合と大きく違うのは、男が女に情報を求めるという点。

「知る権利」を訴えた新聞社が叩かれるのは当たり前だ。
こんな取材手法が多くの人に理解されるわけがない。

では、弓成はどうすればよかったのか。
国会議員に渡す前に、ひとりで判断せず上司に相談すればよかった。

情報を政治家に流す場合も、出所が特定されないように黒塗りにするとか。
いろんな面で、彼は迂闊だった。

ところで外務省が大切なことを国民に知らせない不作為は、罪にならないのか。
政治の世界には、「表に出ない事実」が多く存在しているはず。

この点について、裁判は役に立たない。
だからこそ、報道のあり方が問われる。

また、「何が秘密か?」という点は、秘密保護法が問題視される今、考えるべき問題。
この点が明確でないと、「国策捜査」が容易にできてしまう。
弓成は過去のことではなく、今の問題でもある。

それにしても、弓成の妻に対する態度はまったくダメ。
こうした不遜な態度が、問題を大きくしているのを理解してない。

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「お客さまは神様ではない」と「お客様はいつも正しい」

果たして、お客様は神様なのか。
興味深い記事を見つけた。

   目

「お客さまは神様ではない」(All About)

以前、「ホテル」というドラマがあった。
その中で、こんな言葉が紹介されていた。

「お客様はいつも正しい」

解釈を間違ってはいけない。
客のいうことを何でも聞けということではない。

客はいろんな要求をする。
もちろん、スタッフはすべての要求を満たすことはできない。

大切なことは、そうした要求に対しどう対応するかということ。
このことが理解できていれば、この記事を解釈するのに役立つはず。


細かいことをひとつ。
記事の中に貧富の差について「少しづつ」という表記がある。
許容範囲ではあるが、現代仮名遣いを知っていれば、「ずつ」になるはず。

記事を書いた本人は、わざと書いているのか。
こうした指摘も「クレーマー」扱いされてしまうのだろうか。

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2015年03月01日

「運命の人(1)」山崎豊子

沖縄返還での密約を描く。
報道の自由と、取材源の保護は、どうあるべきか。

 

主人公は毎朝新聞の敏腕記者、弓成亮太。
政治担当で、総理候補の大物代議士宅にも顔パスで入りこむ。

そんな彼が手に入れたのは、極秘の外交電文。
記事にしたが、読者の反応はいまひとつ。
このままでは日本がアメリカと取り交わした密約が闇に葬られてしまう。

焦った彼は、後輩記者を通じて野党の若手代議士に文書を渡す。
国会でこの文書が取り上げられ、騒動となる。

弓成に逮捕状が出たところで1巻が終わる。
どうやって彼が電文を手に入れたかは、今後明らかになる。

***** **** ***** ****

戦後残された、「負の遺産」に拘った作者の山崎。
今度は、沖縄返還に絡む密約を描く。

この作品が西山事件をモデルにしていることは、多くの人がすぐに気がつくはず。
政治家の名前も、少しだけ変えてあるので誰のことかは明白。

弓成というキャラは、「白い巨塔」の財前を思い出す。
腕はいいが、焦ってやらかしてしまうところはとても似ている。

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バス運転手が女性に「死ね」in佐世保

26日、バスの運転手が乗客に「死ね」と言った。
運転手は停職1カ月の懲戒処分。退職願を出し、受理された。

 

させぼバス:運転手が女性に暴言「死ね」 長崎・佐世保(毎日新聞)

下車した際、ICカードでの清算に関するトラブルだった。
客に非があるにしろ、どう考えても客商売ということを理解していない。

させぼバスは長崎県佐世保市が100%出資。
この運転士を採用した人にも責任はある。

佐世保では、「死ね」が当たり前の言葉なんだろうか。
以前、佐世保に行った際にはそんなことなかったんだけど。
今度行く際には気をつけよう。

客でなくても「死ね」は言ってはいけない言葉

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タグ:佐世保 バス
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2015年02月28日

スポック役レナード・ニモイ氏亡くなる

27日、レナード・ニモイ氏が肺疾患のため亡くなった。83歳。
ニモイ氏は人気SF「スタートレック」のスポック役で知られる。

 

スタートレックのスポック役 レナード・ニモイさん死去(asahi.com)

彼のことなら、まず「スパイ大作戦」のことについて書くべきだろう。
「このテープは、自動的に消滅する」で知られるテレビシリーズだ。

映画監督としても知られるニモイ氏。
スタートレックIV 故郷への長い道」や「スリーメン&ベビー」はよく知られる。

「スタートレックIV」では、泳ぐスポック。
そしてシーフードを嫌がるスポックが見られる。

私が思うに、この映画はスタトレシリーズの中でも最高傑作。
「多数の利益は少数の利益に優先する」という哲学については、私もよく考える。

最初のシリーズ(TOSと呼ばれる)の出演者。
すでにマッコイ役のデフォレスト・ケリーは99年に亡くなった。
機関士スコット役のジェームズ・ドゥーアンが亡くなったのは05年。

スポックは、マッコイと仲が悪かった。
あの世では、どんな話をするのだろう。

スタトレファンの方へ

大丈夫。悲しむことはありません。
惑星ジェネシスに行けば、若い彼に会えます。
ポンファーで気が荒くなっているかもしれません。
会う予定の方は気をつけて。

ニモイ氏の死を悼みます

すべてのスタトレファンに、長寿と繁栄を!


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2015年02月27日

「テスタメント(下)」ジョン・グリシャム

レイチェルはネイトの持ってきた書類にサインを拒否。
パンタナール大湿原を離れたネイトはデング熱にかかる。

 

高熱を出したネイトは、病院に運ばれた。
医師の診断はデング熱。

手当てにより、回復に向かう。
勝手に病院を抜け出したネイト。再び高熱に倒れる。

その後、回復したネイトはアメリカに戻る。
トロイの愚かな子どもたちが、裁判所に訴えていた。

遺言書を管理する敏腕弁護士のスタフォード。
レイチェルがネイトを代理人にしたことで、騒動を解決しようと画策。
莫大な財産を、愚かな人間たちに渡さないために。

数々の医療訴訟に勝ってきたたネイトは、トロイの息子たちや使用人を質問で粉砕。
このあたりは作者の得意とするところ。

しかし、レイチェルを欠くことは大きな問題だった。
レイチェルのサインを求めに、パンタナールに戻るネイト。
以前とは何か様子が違う。そこで彼が見たものは。

**** ***** **** *****

途中まで読んで、「カタルシスが足りない」と私は感じていた。
私の予想した内容は、レイチェルがアメリカに帰国するというもの。

財団の事務を、ネイトに託す。そしてブラジルに帰る。
私の予想は大きく外れた。

残り50ページを読み、「この作家、やるな!」と感心した。
売れている作家の作品には読者に受け入れられる理由が何かある。

いい小説とは何か。いろんな考え方がある。
この作品で言うなら、「この後、登場人物はどうなるのか?」という点を読者に考えさせる。
フィクションにもかかわらず。

レイチェルは死んだ。
しかし彼女の想いはネイトが継承する。

ネイトは生涯レイチェルを忘れることはない。
アルコール抜きの生活で財団を運営できるだろう。
もちろんジェヴィを雇って。

もうひとつ、この世に「リアル・レイチェル」は何千人も存在する。
彼女たちが滅亡しない限り、神はこの世を滅ぼさない。
そう考えれば、この作品は現代の神話と言える。

もともとトロイが財団を作り、レイチェルを支援すれば話は簡単だった。
しかし、それではアル中の弁護士ネイトは救われない。

物語にも苦労して現地に向かう使者が必要なのだ。
読み終わった今、そのことを強く思う。

タイトルのテスタメンとは遺言の意味。
もうひとつの意味は、聖書。

翻訳者は、キリスト教的世界観が、日本人に受け入れられるか気になったはず。
この作品の内容は普遍的で宗教を超越している。

この作家、読むに値するものを持っている。
今後も作品を読む価値はあると判断した。

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関連記事

ジョン・グリシャム 『テスタメント』

「テスタメント」ジョン・グリシャム著 主の導き

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川崎・中1殺害で18歳と17歳の3人を逮捕

多摩川の河川敷で中学1年生の遺体が見つかった事件。
27日、未成年3人が逮捕された。

 

川崎・中1殺害容疑、18歳と17歳の計3人を逮捕(asahi.com)

詳細は、今後明らかになるだろう。

追記

この件で、容疑者の顔や実名がネット上で出回っている。
こんなことして何になるのか、まったく理解できない。

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タグ:川崎
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2015年02月26日

福島原発の汚染水、港湾外に漏れ。東電は情報隠し

福島原発事故で、汚染水が港湾外に漏れていた。
東電の隠蔽体質は変わってない。

 

福島第1:汚染水、外洋へ流出 東電10カ月公表せず(毎日新聞)

データを公表しなかった理由は何か。
東電はこうコメントした。

「原因調査をして結果が出てから公表しようと考えた」
(上記毎日の記事から引用)

あまりに見苦しい言い訳だ。

東電は昨年からこの事実を知っていて公表しなかった。
明らかな情報隠し。福島県漁連は「信頼関係崩れた」と怒っている。

福島汚染水流出:県漁連「信頼関係崩れた」(毎日新聞)

これで、廃炉の予定は大きく狂うだろう。
地元の理解と協力なしに、廃炉はありえない。

東京五輪誘致のスピーチで、安倍首相は何と言ったか。
「汚染水は完全にブロックされている」という言葉を、私は忘れない。
今から、「あの言葉は間違っていました」と言うつもりか?

ウソつきは、東電の始まり。政治家も同罪

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2015年02月25日

HIV感染者とエイズ患者、1520人

年間の感染と発症者は1520人。
この数字、もっと少なくできる。

 

HIV感染者とエイズ患者、新たに1520人(asahi.com)

カクテル療法などで、エイズは必ずしも「死の病」でなくなった。
しかし、検査に行くべき人が行っていない現実がある。

他の人に感染させないよう、検査に行くべき。
恋人や配偶者を泣かせたくなければ、検査に行くぐらい簡単なことだ。

それと、献血を検査目的で使わないこと。
もし感染していても、日赤は教えてくれないよ。

保健所に行けば、匿名で検査を受けられしかも無料。
あなたの検査がエイズを防ぐことになる。

エイズに無関心のあなたが、誰かを殺すかも

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