弓成側は、勝つことができるのか。
任意の取調べ中に、逮捕状を見せられた弓成。
新聞社が雇った弁護士が準抗告したことで釈放される。
毎朝をはじめ新聞各社は、「知る権利」を主張し、弓成を支持。
ところが、問題の文書を持ち出した女性事務官と弓成は体の関係があった。
毎朝の幹部は苦慮し、お詫びの記事を掲載するが読者から激しく反発を受ける。
起訴状に、二人の肉体関係が書かれていたからだ。
しかも、ともに既婚だった。二人に対する風当たりが強まる。
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関係者と寝ることにより、情報を得るというのは「ハニートラップ」と呼ばれる。
この作品の場合他の場合と大きく違うのは、男が女に情報を求めるという点。
「知る権利」を訴えた新聞社が叩かれるのは当たり前だ。
こんな取材手法が多くの人に理解されるわけがない。
では、弓成はどうすればよかったのか。
国会議員に渡す前に、ひとりで判断せず上司に相談すればよかった。
情報を政治家に流す場合も、出所が特定されないように黒塗りにするとか。
いろんな面で、彼は迂闊だった。
ところで外務省が大切なことを国民に知らせない不作為は、罪にならないのか。
政治の世界には、「表に出ない事実」が多く存在しているはず。
この点について、裁判は役に立たない。
だからこそ、報道のあり方が問われる。
また、「何が秘密か?」という点は、秘密保護法が問題視される今、考えるべき問題。
この点が明確でないと、「国策捜査」が容易にできてしまう。
弓成は過去のことではなく、今の問題でもある。
それにしても、弓成の妻に対する態度はまったくダメ。
こうした不遜な態度が、問題を大きくしているのを理解してない。
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