2015年01月21日

「黄泉がえり」梶尾真治

人が生き返るということは、どんな意味があるのか。
映画にもなった話題作を今になって読んだ。

 

九州で火の玉が目撃され、その後「家族が生き返った」という問い合わせが相次ぐ。
市役所では、対応に追われる。

特徴は以下のとおり。

1死んだ当事のまま生き返る。子どもの頃亡くなったらその年齢。
2生き返った人は、熊本から出られない。
3一部でヒーリング(癒し)効果あり。

熊本県や市は、「黄泉がえり」の戸籍復活を認める。
噂を聞いた人たちは、 熊本に転入するようになる。
自殺者が増える現象も見られた。

イジメで自殺した山田克則は、元のクラスに戻ることを希望した。
女性歌手のマーチンは、曲を次々に発表し、コンサートを開く。
事故死した相楽周平には妻と子がいた。

黄泉がえった人たちは、3月25日に消滅することを知る。
その際、大地震が起きるとも。
「彼」がエネルギーを蓄えきれないという。

***** **** ***** ****

これはSFなんだけど、描かれているのは人間。
作者は表現が古いのが気になるものの、終わりまで興味深く読めた。

古い作品なんだけど、当事騒がれていたノストラダムスの影響があるのか。
時代を感じさせる。

死者がよみがえるのは、イザナギとイザナミの話を思い出す。
ギリシャ神話のオルフェウスもイザナギの話にそっくり。
死者をよみがえらせる医師、アスクレピオスもいた。

黄泉がえった人がいなくなるのは、別れが二回あることでもある。
それは、悲しいことでもあるが作品では「お得」に描かれている。

作品の中で紹介されていた「猿の手」(ジェイコブズ)については、私も思い出した。
「ツナグ」(辻村深月)もこの作品の影響があるのか。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 15:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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