「武士道シックスティーン」の続き。
福岡に引っ越した西荻(甲本、河本)早苗。
強豪の福岡南に。
東松の磯山には、剣道を続けないと言ってしまう。
転入先どころか、住所も教えない。
福岡南には、黒岩という上段を使う長身の選手がいた。
早苗と仲良くなった彼女は、剣道をスポーツとして解釈。
勝つためには手段を選ばない。試合でパンチさえ用いる。
早苗は、そんなやり方に疑問を持つ。
福岡南の持つ、独特の空気にもなじめない。
一方の磯山。2年生となった彼女にも後輩ができる。
特に、中学から稽古を指導してきた田原から懐かれる。
インターハイで、磯山は個人三位。
早苗は団体戦メンバーに入り、優勝する。
しかし早苗の心は曇ったまま。
早苗が団体戦のメンバーに入ったのは、 黒岩の推しがあったから。
磯山が決勝で負けた全中大会で優勝したのは黒岩。
高校での対戦を予想して、「磯山対策」での起用だった。
父親の都合で、東京に来ることになった早苗。
東松への復帰を願う。
しかし磯山からは「黒岩の首」を土産にしなければダメだと言われる。
太宰府天満宮での血統を決意する早苗。
磯山も、清水を不良から救ったことでピンチに。
警察官の父親も、痴話ケンカを止めるため、意識不明の大ケガを負う。
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競技スポーツか、武士道か。磯山と早苗は悩み、答を出す。
その姿こそ、まさしく青春物語。私にはとてもまぶしい。
果たし状を書くのに、ネットで情報を得る早苗。
しかも便箋を探すと、テディ・ベアとニャンコが見つかる。
他にも、笑える場面が多い。
ピンチの磯山が放った、この科白が秀逸。
「あたしには縁のない危険が、あの子には降りかかる可能性がある」
(文庫P362より引用)
続く「武士道エイティーン」で、二人はどこで対戦するのか。
黒岩はどう絡んでくるのか。
桐谷の過去と、吉野の武勇伝が描かれるという。
近い将来、読むことになるだろう。
追記 女の子なんだから、「チンコ」って言うなよ磯山選手!
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