2014年12月20日

「不思議の扉 時をかける恋」大森望 編

タイムとラベルと恋。
大森が選ぶアンソロジー。

 

「美亜へ贈る真珠」梶尾真治

中に入っている人は1秒でも、外の世界は1日という「航時機」。
24歳の青年が入っている。

航時機を見守る女性。
彼女と真珠の関係は何を意味するのか。

梶尾は「黄泉がえり」の作者。
こうした作品が多いのだろうか。

「エアハート嬢の到着」恩田陸

ロンドン大学名誉教授エドワード・ネイサン。
1978年に行方不明になった。

1932年に女性パイロットのイアハートがロンドン郊外にやってくる。
病で高熱を出していたエリザベスはネイサンを探していた。

日本ではあまり知られていない女性パイロットアメリア・イアハート
彼女は1937年赤道上世界一周飛行の途中で行方不明になった。
「ライオンハート」は読まねば。

「Calling You」乙一

珍しく携帯電話を持たない女子高生。いつも孤独だった。
頭の中にあった想像上の携帯。そこに電話がかかってきた。

シンヤと原田が頭の中にある携帯の話し相手。
リアルにシンヤと会うことになった彼女。
しかし・・・

人は運命に打ち勝つことができるのか。
このテーマに、多くの作家は挑んできた。乙一の答えがこれだ。

「眠り姫」貴子潤一郎

高校生の「姫」は居眠りの常習犯。
実はバセドー病だった。

しかも投薬では効果が出ない。
そうしているうちに、眠る時間が段々と長くなり・・・

残念ながらこの作家は知らなかった。
今度作品を見てみよう。

「浦島さん」太宰治

太宰が描く浦島太郎。
口の悪い亀が特徴。パンドラの箱にこだわっている太宰。
親切のことを「深切」と書くのが当時は当たり前だったのか。

「机の中のラブレター」ジャック・フィニィ

年代物の机を手に入れたNYに住む男。
机の隠し抽斗の中にある手紙を見つける。
時を越えた文通が始まった。

この作品、「ゲイルズバーグの春を愛す」では「愛の手紙」として収録されている。
忘れないよう記録しておく。

**** ***** **** *****

アンソロジーというのは「ここにしかない一冊」。
太宰とジャック・フィニィが並ぶというのはまさしくここにしかない。

こうした試みは、もっとあっていい。
世に知られていない、現代では忘れ去られた作品が多いはずだ。
大森が巻末で語る「たんぽぽ娘」とか。

***********************
関連記事

大森望 - 不思議の扉 〜時をかける恋〜  

不思議の扉 時をかける恋 角川文庫

大森望:編 「不思議の扉 時をかける恋」 角川文庫

***********************

*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。


posted by りゅうちゃんミストラル at 16:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/410808887
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。