2014年10月28日

「百年法(下)」山田宗樹

パラレルワールドを描いた作品も、ついに終結。
私にはアマゾンの高評価が信じられない。ネタばれあり。
   
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ガン専門医の加藤を拉致したのは、拒否ムラの人たちだった。
「センセイ」と呼ばれるリーダーはSMOC(突発性多臓器ガン)。

次のリーダーには、あの仁科ケンが選ばれた。
彼は40歳を過ぎてもHAVIを受けていなかった。

日本各地にある拒否ムラ。
そのうちの二つがセンチュリオンに襲われた。

C1は内部崩壊を起こし自殺者が続出。
センセイのいたC4はプロパガンダ目的で殺戮の対象となった。

首相の遊佐は牛島大統領に勇退を促す。
長くトップに君臨すると、どうしても弊害が出てくるものだ。
その牛島はSMOCだった。

加藤は深夜、遊佐に呼ばれる。
アメリカからHAVIに関する重要な情報がもたらされた。

HAVIを受けた者は全員が今後16年でSMOCにより死亡するという。
遊佐は病に倒れた大統領の代理として、「独裁官」制度の確立を提案。
国民投票を行うと宣言。

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ガイの正体については読めなかった。
逆に、ケンがどうなるかは容易に推測できた。

作品自体のスケールは大きく、かなりの大作だと期待した。
しかし、基本的な設定に疑問が残る。

まず、今まで100年以上続いてきたHAVI。
どうして今になって大量のガン死が出るようになったのか。
今後16年で死亡という内容がSFだからといっておかしくないか?

拒否者を大量虐殺した牛島と、指揮官の北沢大佐はお咎めなしなのか。
根回しなしでクーデターを起こした兵藤はあまりにバカすぎる。

石田衣良が懸念した「右傾エンタメ」については考える必要なし。
それ以前に作品の質が低すぎる。

本屋大賞のベスト10に入ったということは、書店員も質が低いということ。
本が売れない時代、質の低い小説が評価されるのは仕方のないことなのか。

もし、自分でこの本を買ったのなら、「金のムダだった」と落胆しただろう。
図書館で借りてよかった。心の底からそう思う。

この作家、以前読んだ「天使の代理人」は中絶をテーマにした作品。私は高く評価した。
力量はあるだけに、今後の作品に期待したい。

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関連記事

余りに出来の悪いSF 山田宗樹 『百年法』 感想  

↑HAVIとSMOCについての考察など、私も同じことを考えた。

山田宗樹『百年法』を読む。(加筆しました)

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ラベル:百年法 山田宗樹
posted by りゅうちゃんミストラル at 16:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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