2013年本屋大賞第8位。ネタばれあり。
主人公は郵便配達をしている男。
キャベツという名の猫と暮らしていた。
しかし頭痛と発熱で病院へ行ったところ、脳腫瘍と診断された。
余命宣告を受けた男の所に、アロハを着た悪魔が現れた。
何故か関西弁の悪魔は、男に提案をする。
それは、この世から何かを失うことで寿命を1日だけ延ばすというものだった。
電話、時計、そして猫のキャベツ。
男は寿命を延ばすためにどんな選択をするのか。
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家族を描き、命について描かれているにしては粗くて軽い。
作者は映画製作者だそうで、この本を手にするまで私は彼の名前を知らなかった。
作品の中に映画の名ゼリフが多数出てくるのはそのためか。
テーマはいい。電話など、「得たことで失ったもの」を描くのもいい視点。
だが私は読んでいて主人公の男に感情移入できなかった。
この程度の作品が8位に入るとは、本屋大賞のレベルが分かる。
書店員のレベルもその程度なのだろう。本が売れないわけだ。
この本は図書館で借りて読むのが正解。
買って読む価値はない。その金は広島の洪水募金に使ったほうがいい。
正直、「旅猫リポート」(有川浩)のほうが何倍も優れている。
「猫鳴り」(沼田まほかる)もこの作品より出来はいい。
この作品、映画化が決まった。主演は佐藤健と宮崎あおい。
観たいような、観たくないような。たぶん観ないだろう。
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映画化と聞いて納得ですが、私も観るか観ないか微妙なところです。
まだ先の話なのでどうなるかはわかりませんが。
トラバお願いします。