私は素直に泣いた。読んでよかった。原題はThe Twelfth Angel
主人公は順風満帆な生活をしていた男、ジョン・ハーディング。
野球では大学時代に全米代表に選ばれた。
故障したためメジャーリーガーの夢は閉ざされたが、ビジネスマンとして成功。
そんな彼に、大手コンピュータ企業、ミレニアム社から社長に招かれた。
だが、妻と小学生の息子が自動車事故で死亡した。
失意の中、拳銃自殺をしようとしていたジョン。
その時、旧友のビルが自宅にやって来た。
家に引きこもっているジョンを、ビルは外に連れ出す。
出かけた先はかつてふたりがプレーした野球場だった。
ビルはジョンにリトルリーグの監督になるよう勧める。
不安ながらも監督になったジョン。
エンジェルスを率いてリーグ戦に臨む。
12人のメンバーにはエースのトッドや足は遅いが頼れる捕手のキンブルがいた。
気になるのは体も小さく、足も遅いティモシー。
フライは捕球できず、打撃でもバットにボールが当たらない。
初戦はティモシーのエラーで負けるエンジェルス。
しかしティモシーは前向きだった。
ジョンはそんな彼に息子の姿を重ねる。
全体練習以外に、ジョンはティモシーの練習に付き合う。
息子が使っていたグローブもプレゼントした。
その後のチームは順調に勝ち進み、優勝決定戦出でることになった。
ここまでティモシーはノーヒット。
誰よりも声援を送るティモシー。
そこに奇跡は起きた。
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この作品が理解できない人は、何か人間的に欠けているのではないか。
そんなことさえ考えてしまう。
年間3万人の自殺者を当たり前のように出してい国、日本。
この作品で救われた人も少なからずいたはず。
96年に亡くなった作者のマンディーノ。
彼は97年の時点で総売り上げ部数が3500万部を超えていたという人気ぶり。
この作品を読めば、その理由がよく理解できる。
奇跡は民衆を率いて海を割ったことだけではない。
処刑後3日で復活したことだけではない。
すぐ近くで奇跡は起きている。
我々は、ただそれを知らないだけではないのか。
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