2014年07月26日

「ことり」小川洋子

小川洋子が孤独を表現したらこうなる。
独自の世界を描かせる事に関して、小川は優れた作家だ。

 

小川の小説は「最果てアーケード」「人質の朗読会」以来。
彼女の世界は無限だ。

「小鳥の小父さん」が亡くなった。
20年近く幼稚園で小鳥の世話をしていた彼。

彼には独自の言葉を話す7つ年上の兄がいた。
その言葉ポーポー語は、小父さんだけが理解できた。
逆に、兄は鳥の言葉を理解していた。

毎週水曜日には青空商店で棒付きのキャンディーを買っていた兄。
ポーポーというそのキャンディーの包装紙で鳥を作っていた。

大学で労働法を研究していた父は離れで過ごすことが多かった。
母は血液の病気で亡くなり、父も海で溺死した。
兄と二人の生活が始まる。やがて兄も亡くなった。

小父さんは企業のゲストハウスで管理人をしていた。
図書館で鳥関係の本を読むことで知り合った女性司書。
彼女も結婚のためか小父さんと離れる。

やがて小父さんは老いて引退。
虫箱を持っていた老人と仲良くなるが、虫の死とともに小父さんの前から姿を消す。

老いた小父さんは、翼を骨折していたメジロを保護する。
生きがいが見つかった小父さん。

メジロの鳴き声で競技するという男と出会う。
競技会で小父さんは鳥籠のメジロを放ってしまう。

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自分にとっての小鳥は何なのか。
私はそれを持っているのだろうか。

どうしてこの作品が本屋大賞に選ばれないのか。
まったく分からない。地味だから?静かな感動は認められにくい?

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『ことり』/小川洋子 ○  

小川洋子・著『ことり』

『ことり』 小川洋子

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ラベル:小川洋子 ことり
posted by りゅうちゃんミストラル at 16:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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