夏に読みたい作品のひとつ。
大岡昇平 自作を語る -「野火」[1/3]
大岡昇平 自作を語る -「野火」[2/3]
病気により部隊を追い出された田村。
野戦病院でも受け入れを断られる。
芋を手に、再び病院へ向かう田村。
支給された手榴弾により、いつでも死ねる状況にあった。
物量に勝り、優勢な米軍は日本軍基地を攻撃。
敗走する日本兵たちは次々に倒れる。
芋を手に入れた田村。
しかしそのわずかな食料も尽き、人肉を食べようとさえする。
自分では人肉を食べることは拒否した田村。
だが、仲間が「猿の肉」として差し出した肉を食べてしまう。
かつてキリスト教徒であった田村。
運よく帰国するものの、精神病院に入院。妻とも再会したが、離婚する。
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「ひかりごけ」(武田泰淳)とともに極限状態での飢えを描いている。
戦争とは飢えとの戦いでもある。
右側の方々たちは特によく知っておいてほしい。
この作品、過去に映画化された。
1015年にも再び映画が公開される予定。
大岡の作品は、「俘虜記」「武蔵野夫人」などが未読。
図書館では予約も入っていないだろうから、今のうちに読むのもいい選択かもしれない。
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大岡昇平『野火』についての考察
↑この作品についての詳しい考察。参考になった。
大岡昇平『野火』
960夜『野火』大岡昇平
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