2013年本屋大賞第4位。
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「サンタさんの来ない家」
住民が増えた地域にある桜ヶ丘小学校。
新任でありながら1年生の担任をまかされた岡野匡。
彼のクラスは学級崩壊してしまう。
その小学校に、いつも同じ服を着、給食を必ずお代わりする生徒がいた。
家で虐待されているかもしれないと危惧する岡野。
「べっぴんさん」
主人公はあやねママ。夫はバンコクに単身赴任。
家に帰ると娘を虐待していた。
何かと付き合うママ友のはなちゃんママ。
虐待は前の世代から続いていた。
ふたりの母親は、虐待の被害者でもあった。
「うそつき」
土地家屋調査士でPTA会長の男が主人公。
息子の友達が虐待されているらしい。
まま母による虐待は、この世にどのくらいあるのだろう。
他人はどこまで虐待を防げるものなのか。
「こんちには、さようなら」
独居老婦人が主人公。この人、最初のエピソードに出てきた。
いつも登下校で会う少年は挨拶を欠かさない。
ある日、その彼が鍵を失くしたと言って困っていた。
婦人は彼を自宅に誘う。
母親は近くにあるスーパーで働いていた。
障碍のある子を持ったことで苦しんでいた。
「うばすて山」
40歳を過ぎた雑誌編集長、かよが主人公。
妹から電話で認知症の母親を預かってくれないかと頼まれる。
元教師の母は、かよに向かっていつも怒る人だった。
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読んでいて痛い作品が多かった。
それでも読まなければいけない内容だ。
虐待は次の世代に大きな影響を及ぼすことが多い。
今の犠牲者は、後の加害者候補となる。
この作家、決して上手くはないが読ませる物を持っている。
今後も注目したい。
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「きみはいい子」中脇初枝
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読書日記395:きみはいい子 by中脇 初枝
『きみはいい子』 中脇初枝 (ポプラ社)
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