2014年06月07日

「九月が永遠に続けば」沼田まほかる

身近で人が死ぬ。そして息子は失踪。
04年ホラーサスペンス大賞受賞作。「まほかる現象」の始まり。

 紫陽花

主人公は佐知子41歳。精神科医の夫と8年前に離婚した。
今は高3の息子と暮らしている。

教習所の教官、犀田(25歳)と肉体関係にある。
25歳の男が41歳の女性とつき合うというのがまず理解できない。
しかも、女子高生ともつき合っているとは!

ある夜、ゴミを出しにいった息子が戻らなかった。
焦燥感を募らせる佐知子。犀田が列車に轢かれて死んだことを新聞で知る。

雄一郎の再婚相手は患者だった亜沙実。
凄惨な事件(内容が気持ち悪い!)の被害者だった。

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解説まで含めると約500ページある長編。一言で表現するなら気持ち悪い作品。
「デビュー作は作家のすべてが入ってる」というのがよく分かる作品だ。

陰惨な部分は「ユリゴコロ」「痺れる」
猫の部分は「猫鳴り」につながる。

何をどう表現するか、またはあえて書かないか。
バランスの悪さが小説慣れしていない作者であることを証明している。

素朴な疑問なんだけど、どうして息子は電話の一本も母親に入れなかったのか。
理解に苦しむ。
「心配しないで」と連絡することで、展開は大きく違っていただろうに。

ホラーサスペンス大賞受賞が決まった時、沼田は56歳だったそうだ。
年齢だけを言えば、こんな新人作家がいてもいい。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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