2014年05月31日

「三匹のおっさん ふたたび」有川浩

老人3人が夜回りで問題を解決する。
第2弾は単なる勧善懲悪ではない。「三匹のおっさん」の続き。
    

第一話

キヨの家では嫁の貴子がパートに出ることに。
仕事場の肉屋では世間知らずのためかうまくいかない。

作者は第二世代を描きたかったそうだ。
しかし、私には物足りなかった。

もっと貴子と克恵の関係がうまく表現できなかったものか。
救いは貴子の成長。これに懲りずガンバレ!

第二話

本の万引きに関わるエピソード。
この話には色々と考えさせられた。

本屋が万引きのため閉店に追い込まれるのは現実にあること。
それだけ利益率が低い商売というわけだ。

このエピソードでも紹介されていたが、以前起きた事件を思い出す。
万引きした中学生が踏み切りに入って事故死した。

この事件では、本屋側が批判された。事件後、本屋は廃業したという。
万引きした少年たちをバイトで使うというのはいいアイデア。

第三話

ノリ(有村)に再婚話が来た。相手はバツイチの満佐子。
三匹の活躍を目にした彼女は乗り気だったが・・・

今まで家事を引き受けていた早苗にしてみたら、これは大きな問題。
他人が何と言うかより、父親であるノリと娘の関係が何より大切。

第四話

今度はゴミのポイ捨てが問題。
後でも出てくるが、人をどう注意するかは難しい問題。

また、悪いのが若者だけではないというのも大きなポイント。
分からず屋の老人は結構存在しているからね。

第五話

町内で祭りを復活させようとするシゲの息子康生。
だが、協力費を集めようとしてもうまくいかない。

他人との関係が薄いという現代の世相が表現されている。
健児やるじゃん。

第六話

偽三匹現れる。
しかもメンバーはキヨの妻、芳江と高校の同級生だった男。
動機は不純だったが、不審火を発見して表彰される。

夜回りする際、どう声をかけるかは素人にとって難しい。
作品でも描かれていたが、協力方法を考えるべき。

***** **** ***** ****

最初にも書いたが、勧善懲悪で問題がすべて解決するわけではない。
その点を作者はよく考えたのだろう。

***********************
関連記事

『三匹のおっさん ふたたび』/有川浩 ◎

三匹のおっさん ふたたび(有川浩)  

有川浩/「三匹のおっさん ふたたび」/文藝春秋刊

「三匹のおっさん ふたたび」感想 有川浩

「三匹のおっさん ふたたび」/有川 浩

「三匹のおっさん ふたたび」有川浩

***********************

*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。


posted by りゅうちゃんミストラル at 16:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

「三匹のおっさん ふたたび」/有川 浩
Excerpt: 「三匹のおっさん ふたたび」/有川 浩(文藝春秋) 有川 浩さんの小説、前作「三匹のおっさん」の続編です。図書館で予約し、半年経ってやっと順番が回ってきました相変わらずのおっさん三匹、キヨに..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2014-05-31 22:17

有川浩/「三匹のおっさん ふたたび」/文藝春秋刊
Excerpt: 有川浩さんの「三匹のおっさん ふたたび」。 ご近所限定正義の味方、見参!武闘派二匹&頭脳派一匹が町のトラブルに立ち向かう還歴ヒーロー 活劇シリーズ最新刊(紹介文抜粋)。 とっても..
Weblog: ミステリ読書録
Tracked: 2014-05-31 22:55