2014年05月12日

「神様のカルテ3」夏川草介

24時間365日対応の本庄病院。
今日も栗原一止が患者に接し、悩む。

 

「夏祭り」

病院内で「引きの栗原」で呼ばれる一止。
今日も多くの外来患者と救急車が彼を待っていた。

30歳になった一止(男爵は何歳なんだ?)。
病院から脱走した患者を探しに秋祭りに出かける。
その患者は年に一度の金魚すくいで息子と再会できた。

「秋時雨」

東西看護師にとって高校時代の恩師が入院してきた。
今は警備員をしているという彼。
このエピソードは先が読めたが大いに感動した。

古狐が病死し、女性医師の小幡が病院にやってきた。
最新の内視鏡技術を持つ彼女。彼女の存在は伏線。

「冬銀河」

外科医の砂山次郎は病院を出て大学に戻るという人事が決まった。
彼にとって島内老人の大手術が卒業試験。一止はその患者を膵癌と診断する。

新任の小幡は「栗原君には失望した」と漏らす。
失意の一止に対し、屋久杉君はハッブル博士の話をする。

屋久杉君の話はまさに「負うた子に教えられ」。
これも人情話をよく描いている。

「大晦日」

ついに小幡と師長の外村が診察姿勢を巡り対立する。
小幡の夫は膵癌で死亡していた。「主治医が許せない」と語る彼女。
一方、砂山は島内さんの手術に挑んでいた。

「宴」

島内さんは癌ではなく膵炎だった。
その知らせを聞いて驚き、自分の力のなさを痛感する一止。
大学に戻って勉強したいと大狸に伝える。

「エピローグ」

屋久杉君は引越し。
代わりに院生だと偽っていた御獄荘の元住人、学士殿が戻ってくる。

私にとって、学士が戻ってくるのは想定内だった。
問題はそれがいつになるかという点。ここに持ってきたか。

***** **** ***** ****

このシリーズ、何が優れているか。
それは現役医師が病院が舞台ながら人間を描いていること。

「ジャン クリストフ」(ロマン・ロラン)は読まねばなるまい。
何しろ一止が「最高傑作」「フランス文学の金字塔」と絶賛しているのだから。

このシリーズはこれで終了なのだろう。
この先は、読者が想像すればいい。この想像が結構楽しい。

医学だけでなく文学や花の名前などいろんな面で勉強になった。
大いに感謝している。素直にありがとう。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 17:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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