松の語りが冴える。ネタばれあり。
この本、以下の5つの短編で構成されている。
「昭和侠盗伝」
寅が何かと援助していた勲に赤紙が届いた。
松は、おこんと常の3人で盗人の意地を見せようとする。
安吉一家が、いかに軍人を嫌いか。
このエピソードでよく理解できる。
「日輪の刺客」
相沢中佐は財布を盗まれる。
軍人嫌いの安吉だったが、相沢を助ける。
軍務で台湾に行くという相沢。
永田少将を殺そうとしていた。
「惜別の譜」
永田は相沢によって死に、銃殺刑の日程が決まった。
広島から妻がやって来る。処刑される前の晩、面会する。
おこんと常はいい人。
特におこんは親分にも文句言いっぱなしだったのに情を忘れない。
人情話はこうでなくては。
「王妃のワルツ」
満州国の王、溥儀の弟、溥傑。
結婚しているのに、ある日本の姫との結婚が計画されていた。
盗みに入ったらお姫さんが起きて待っていたというのは松もびっくり。
しかも、黄不動のファンだと言っては松も形無し(汗)。
「尾張町暮色」
おこんがかつてスリを教えた銀子。
引退したはずにもかかわらず、デパートでスリを行う。
警備員に追われているところをおこんが助ける。
銀子が結婚した津村に捨てられた銀子。おこんは津村に復讐を計画する。
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解説は、松を演じたすまけい。
贔屓の人に読んでほしいと書いている。
残念ながら、第5巻は図書館でも予約待ちの状態。
そのうち読む日がやって来るだろう。
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