19世紀に出た小説なのに、新鮮に感じた。
地主ニコライ・キルサーノフは、大学を出た息子の到着を待っていた。
息子アルカージーは、友人バザーロフを連れて来る。
実家にしばらく滞在するという。
ニコライの家には、兄パーヴェルが同居していた。
言いたい放題のバザーロフは権威を否定。ニコライとパーヴェルを軽視する。
やがて、パーヴェルと決闘するまでになる。
エヴゲーニイはチフスに感染し、苦しみつつ死亡する。
アルカージーはカーチャと結婚する。
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私が読んだのは新潮文庫昭和46年36刷。
翻訳は米川正夫。
解説の中で、米川はこの作品がツルゲーネフ最大傑作であると書いている。
新旧の対立と世代間の関係。
これは19世紀のロシアに限ったことではない。
今の日本にも言えることだ。
この作品は、1862年に発表された。
当時、賛否両論が巻き起こったそうだ。
現代に生きる私が読んでいても、バザーロフの態度は不遜極まりない。
アルカージーはそんな友人に感化され、父親が読んでいたプーシキンの本を取り上げる。
まったく愚かな行為でしかない。
バザーロフのモデルはツルゲーネフが出会った田舎医師だそうだ。
自分にないものを持っている人物に興味を持つのは理解できる。
しかし、誰が権威というものを全否定できるだろう。
米川はバザーロフが偉人や賢者ではないと書いているのは当然。
バザーロフは文革の頃の中国に生まれていた重用されたかもしれない。
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