人気シリーズ第2弾。
「残侠」
客人として安吉一家が迎えた老人。
何と清水の次郎長の子分で居合い抜きの名手、小政だった。
「切れ緒の草鞋」
62歳の「懲役太郎」に、松が説教する。
無法者に対して、小政が刀を抜く。
一宿一飯の義理というものを見事に描く作品。
「目細の安吉」
凄腕検事のおしろいが、安吉に手を組むよう依頼をする。
安吉は岡警視総監の懐から「半返し」という奇跡の業を使って答える。
「百面相の恋」
一家の金庫番、常メインのエピソード。
下宿先が危機と知り、意地でも三菱銀行から金を手に入れたい常。
松をラストエンペラー溥儀の息子として巨額詐欺の計画を練る。
色男はつらいねえ。
「花と錨」
おこんが惚れられたのは海軍中尉の男だった。
どうやっておこんは返事をするのか。
この話については注文したい。
ストーカーの男を永井先生の学生じゃないかと疑うおこん。
しかし、彼の身のこなしや日焼けした姿を見れば学生ではないことは明らか。
「げんのまえ」を生業とするおこんは、人を見る目がないのか。
「黄不動見参」
栄治に天切りを教わる松。
天井から進入するという神業だった。
寝ている人をわざわざ起こすなど、栄治の技は一級品。
どうやって松はこの技を盗むのか。
「星の契り」
松が一目惚れしたのは、康太郎の家が経営する女郎屋にいた初菊。
兄貴に筆おろしへの協力を頼む松。
初菊が星について話す場面。
今まで私はベガを4番目に明るい星だと勘違いしていた。
アークトゥルスが4番目だったんだ。
オルフェウスの「見るなのタブー」も教養として貴重だ。
「春のかたみに」
行方知れずだった松の父親が土管の中に遺体で見つかる。
病気の母を医者にも診せず、姉を売った父を、松は許せない。
葬儀の場でも言うことをきかない松を、親分の安吉は怒って追い出す。
骨を肩に、松は永井先生と話をする。
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今回も、留置場での説教が講談のような人情話になっている。
第3弾も読まねばなるまい。
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