大阪府泉佐野市で小中学校13校の図書室から回収されていた。
はだしのゲン:小中学校13校の図書室から回収 泉佐野(毎日新聞)
回収を指示したのは40歳の千代松大耕市長だという。
1月から19日まで生徒が読めなかった。
上記毎日の記事にもあるように、市立校長会は反発。
こう述べ抗議している。
「学校図書館の運営権限は校長にあり、市教委が一方的に蔵書の回収を行うことは受け入れられない」
「特定の価値観や思想に基づいて読むことさえできなくするのは児童への人権侵害」
(上記毎日の記事から引用)
私から見て校長会の抗議は妥当。
それとも泉佐野市では市長が非民主的な方法で教育現場に介入することが認められているのか。
この点については、是非とも泉佐野市の有権者に訊いてみたいものだ。
市長は作品で描かれている差別表現を問題視したとのこと。
以前、松江で騒動になったことをこの市長は知らなかったのか。(知っていたという)
それともただ単に学習能力がないのか。
今回の回収指示もまったく理解に苦しむ。
差別については、教育現場にも【寝た子を起こすな】という考えが今でもある。
差別用語を乗り越えてこそ、差別はなくなる。
「見せないようにする」ことで問題は解決しない。
「はだしのゲン」を読み、差別を知ることも必要なのではないか。
確かに「ゲン」には差別表現が多くある。
しかしながらその内容は差別を賛美するものではない。
戦争や原爆という大きなテーマがある。回収する必要はない。
もし、すべての差別を図書室から排除するのなら、それは「言葉狩り」でしかない。
泉佐野市ではシェイクスピアの作品も差別表現が含まれるとして回収するつもりなのか。
漱石が絶賛した「銀の匙」(中勘助)にも差別表現が含まれている。
回収の対象にならないのは「はだしのゲン」を狙い撃ちしたいから?
少なくともこの件は教育現場に近い教諭の意見を聞き、民主的に進めるべきだった。
市長と教育長だけで進めたことに問題がある。
聞けば泉佐野市では君が代での斉唱を推し進めている。
教育に熱心(だと勘違いしている)市長が間違ったベクトルで教育を壊す。
右傾化した今の日本を象徴しているのかもしれない。
泉佐野市よ、これでいいのか?
*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。
【関連する記事】

