この件について考える。
社説:視点「アンネの日記」 日本は反ユダヤにあらず(毎日新聞)
アンネの日記破損「非常に驚いた」 駐日イスラエル大使(asahi.com)
まず、はっきりさせておきたい。
特定の書物を破く行為は、器物破損であることはもちろん、テロ行為と同じだ。
表現の自由に対する挑戦と、私は受け止める。
まず、日本人のひとりとしてこの件を遺憾に思う。
そして、こうした行為が一部の狂った人間だけが行っているということを主張したい。
駐日イスラエル大使館のペレグ公使はこう述べている。
「日本の皆様からいただいた多くの心配の声に深く感銘を受けています。日本とイスラエルの友好関係は昨日今日始まったものではなく、この事件によって揺らぐものではないと確信しています。日本の当局がこのようなおぞましい行為に及んだ人物を法の下に裁かれることを信じています」
(駐日イスラエル大使館HPより引用)
理解しがたいのは、杉原千畝に関する本まで破かれている点。
杉原はリトアニアの領事館員として多くのユダヤ人を助けた。
諸国民の中の正義の人にも選ばれている。
もし、犯人が日本人であるならば、日本人のヒーローをどう考えているのか。
是非とも問いたい。
その反面、日本には杉原の意志を継承したいと考える人たちがいる。
「杉原千畝」名で137冊寄贈 「アンネの日記」関連本(日経新聞)
少し前、タイガーマスクこと伊達直人が恵まれない子供たちのためにランドセルを贈った。
今回も、杉原千畝の名で「アンネの日記」関連本137冊を寄贈した。
今回の件で思い出すことがある。
それは、以前イスラム教の経典コーランを燃やした男がアメリカで逮捕されたという事件。
日本でもコーランを破くという事件が起き、容疑者が逮捕されたことがある。
残念なことに、どの国でもバカがいる。日本もその例外ではなかった。
最近、右翼でさえ否定する在日外国人への誹謗中傷。
そして歴史修正主義者などの発言が目立つ。忘れないよう、記事として残す。
ところで、犯人の狙いは達成されたのだろうか。
この点について私は強く否定する。
ヴァイツゼッカーは演説でこう述べている。
過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる。
今こそこの言葉を学ぶ時ではないか。
特に「アンネの日記」を破いた者たちは。
アンネフランクは収容所に送られ亡くなった。
しかし、「アンネの日記」は各言語に翻訳され、世界中で読まれている。
本屋や図書館で本を破ったとしても、人の記憶は消せない。
今も、これからも「アンネの日記」は世界中で読み継がれる。
世界が滅びるその日まで。
「アンネの日記」を破っても、彼女の精神は破けない
かえって彼女への関心を集めるだけだ
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