「灰色の脳細胞」を持つポアロがこの事件に挑む。ネタばれあり。
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シリアでの仕事を終え、イスタンブールに戻るポアロ。
しかし他の事件が思わぬ方向に進展したため、ロンドンへ急に戻るよう連絡を受ける。
仕方なく、オリエント急行を予約しようとしたが何故か満席だという。
鉄道会社重役の助けもあり、何とかオリエント急行に乗れたポアロ。
ポアロに対して警護をしてほしいとの要請が入る。
依頼主はラチェットというアメリカ紳士。命を狙われているのだという。
しかしポアロはこの依頼を断る。
オリエント急行は出発したが、ユーゴスラビアの夜に事件が起きた。
ラチェットが客室の中で刺殺されていた。12もの傷があった。
犯人はまだ列車内にいる。そう確信したポアロは聞き込みを開始。
乗客たちのアリバイは相互に補完されていた。消去法による犯人の確定はできない。
しかも、閉じられた列車内ということで証言の真偽を調べることもできない。
そんな中でポアロは二つの答えを出す。
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言わずと知れたアガサ代表作のひとつ。
「アクロイド殺害事件」 ほどではないが、批判もある。
リンドバーグ愛児誘拐事件をモチーフにしていることも有名だ。
黒澤明監督の映画「天国と地獄」では逆。
吉展ちゃん事件の犯人はこの映画を見て犯行を思いついたという。
この作品、私は大学1年の時に初めて読んだ。
今でも「読んだ実感」というものを思い出すことができる。
アガサは作品の中で何度か「法に頼らない犯罪者の処分」というものを示している。
「そして誰もいなくなった」や「カーテン」がその代表例だ。
この考えには批判もあろう。
しかし、それの考えこそが法曹界と一般人との乖離であることは間違いない。
私が今回読んだのは、ハヤカワ文庫(中村能三訳)。
アガサファンならいろんな翻訳を比較したりするんだろうなあ。
どうしてハヤカワ文庫(クリスティー文庫)を映像として最初に紹介しなかたか。
それは漫画チックな表紙にがっかりしたため。編集者の選択ミスとしか言いようがない。
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ポアロの描き方を抑えてあるのは、作品そのものの構造に集中させるための手段なのか。
だとしたら、アガサは相当な策士だ。
書評(作家別一覧)
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オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティ(2011/10/12読了,クリスティ文庫新訳)
↑翻訳の比較など、かなり深い考察が参考になった。
アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』
アガサ・クリスティ『オリエント急行の殺人』読了
オリエント急行殺人事件
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