たまにはこうした古典の戯曲を読むのも意味がある。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という有名な作品。
(To be or not to be, that is the question. )
「行け尼寺へ」もよく知られている。
舞台はデンマーク。
主人公ハムレットは父である先王の息子。
家臣から、夜城に先王の亡霊が出るとの噂を聞く。
寒い夜に城で待っていると、先王の亡霊が出現。
王の弟クローディアスによる陰謀によって毒殺されたと聞かされる。
ハムレットの母は、クローディアスと結婚。
父を失い、母親が叔父と結婚するという二つの事柄がハムレットを苦しめる。
妃である母との会話を盗み聞きしていた宰相ポローニアス。
ハムレットはこの宰相を殺す。
宰相の娘でハムレットの恋人オフィーリアは、悲しみのうちに死ぬ。
オフィーリアの兄レアティーズは毒入りの杯、剣を用いてハムレットを殺そうと計画。
剣の試合でハムレットとレアティーズは剣に塗った毒で死ぬ。
王妃も毒入りの酒で死ぬ。ハムレットは現王を殺して父の復讐を果たす。
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この作品、有名な疑問がある。
そのひとつは、どうしてすぐ復讐しなかったかというもの。
これは、すぐに復讐すれば戯曲として成り立たないからだ。
作品が50ページくらいで終わってしまう。
しかも、復讐と言うのは簡単にできるものではない。
その間、ハムレットがどう懊悩したのかを想像する事が重要なのではないか。
もうひとつの疑問。
それは、ハムレットが実際に狂っていたかという点。
先王だった父親の声を聞いた時点で、彼はすでに狂っていた。
しかし、演技の部分がなかったかと言えば否定できない。
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私が読んだのは福田恆存訳。
古すぎて、読んだ後ページがバラバラになってしまった。
今まで戯曲を軽視していた私。
これからは古典の戯曲も読んでみよう。
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