2014年07月12日

「64」横山秀夫

14年前に起きた少女誘拐事件。
広報官は裏に隠された黒い事実を知ってしまった。
   
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主人公は県警広報官の三上。
階級は警視。9時5時で終わる広報の仕事に頭を悩ませていた。

娘は高校1年の時から引きこもった。
原因は父親に顔が似ていること。

カウンセラーにも相談したが、娘は家を出てしまった。
その後は消息不明。夫婦で自殺した若い女性の遺体を確認して回る。

元警察官の妻は狂ったように娘を探す。
娘と思われる無言電話が3回続いた後、妻は娘からの電話を待つため家を離れない。

記者クラブとの関係は悪化していた。
交通事故の加害者が匿名だったことで記者たちの怒りが爆発。
三上は上司からも無能呼ばわりされる。

第2の誘拐事件が起こり、刑事部と警務部は亀裂を生じさせながら解決に向け動く。
驚きの結末が待っていた。

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「陰の季節」「半落ち」で知られる横山秀夫。
今回もテレビドラマなどではまず登場することのない警察幹部が主人公。

流石は元新聞記者。
三上が記者たちと対決する場面などは彼でなければ描けない。

三上の部下や妻など、女性の存在も大きい。
女性読者から見て、この作品はどう評価されているのか興味がある。

警察を舞台にしていながら、描かれているのは人そのもの。
横山が人気を集めるのはそこに秘密がある。
警察官だけでなく、多くの人がクビを覚悟で決断した三上に共感したはずだ。

娘の件については、無理に決着させたら「ご都合主義」と批判されたに違いない。
この点にかけては、私は最初から読めていた。

批判する点としては、高校の剣道部で一緒だった三上と二渡。
この二人が高卒ながら40代で警視にまで昇進したのは奇跡的ではないか。

家族の失踪という大きなハンデ。
これを三上が負いながら、管理職であり続ける点も私には理解できなかった。

その点を除いても、600ページ以上あるこの作品を読む価値はある。
2013年本屋大賞第2位(1位は「海賊とよばれた男」)なのは納得。

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