栗原一止(いちと)の活躍を描く。「神様のカルテ」の続編。
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かつての同級生、進藤が同僚として病院にやってくる。
「医学部の良心」と呼ばれた彼だったが、患者からは苦情が殺到する。
すぐに帰ってしまい、連絡も取れない。
進藤は大学時代に知り合った彼女と結婚した。
その後、何があったのか。
そんな中、「古狐」内藤副部長が倒れる。悪性リンパ腫だった。
血液内科が専門の進藤はこの病とどう戦うのか。
栗原はある作戦を立てる。
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今回は、人としての医師が家族とどうつきあうか。
医師の著者が投げかける問題は大きい。
大狸の夢。そこには家族の悲劇があった。
古狐もそれは同じ。妻の千代は子を産めなくなる。
何かを失った者が、同じ悲劇を避けようとする。
大狸と古狐は「戦友」でもあった。
栗原の叫びが記憶に残る。
「医師ではない。人間の話をしているのだ!」(P287)
この言葉も忘れないよう記録に残す。
「良心に恥じぬということだけが、確かな報酬である。」(P72他多数)
「医学は必敗の学問だ」という人が、医師の中にもいる。
私はこの意見には反発する。
人が死ぬのは自然なことで勝ち負けではない。
そして、今も戦い続ける医師たちがいる。
狭い視野で勝負を判断すること自体、意味がない。
この作品でも栗原や進藤は悩みつつ戦う。その姿勢こそ人のあるべき姿だ。
我々にも戦う医師たちに協力出来ることがある。
救急外来に緊急性のない患者が行かないようにする。
もちろん、救急車をタクシー代わりに使うなどもってのほか。
医師たちも人間であるということを肝に銘じよう。
このシリーズ、第3弾がすでに出ている。
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図書館で読めるようになったら手にしてみよう。
いろいろ読みたい本があって手が回らない(汗)。
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