よしもとばななの作品は久しぶり。「TUGUMI」や「キッチン」以来か。
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主人公はハンバーグとステーキの店「ジュージュー」の娘、美津子。
養子の進一が店の3代目として継いでいる。
美津子は進一と恋人だったが、妊娠し流産した過去がある。
その後、二人の関係は離れる。進一は足の不自由な夕子と結婚した。
母親は心臓発作で亡くなった。最期まで店に出ていた。
父は、母の死を受け抜け殻のようになった。
ある日、宮坂さんの息子が店に来る。
母親が亡くなったことでハンバーグを前に号泣する。
みんな、何かを失っている。それでも生きている。
ホンワカした世界を描いているだけじゃない。
欠損家族を描かせたら右に出る者がないのが宮部みゆき。
彼女がどうして欠損家族ばかりを選ぶのか、この作品が証明している。
何かを得ると、何かを失う。
分かっているようでいて、人はこのことを理解していない。
町田康の「どうにかなる」という冒頭の詩。
そしてあとがきにある、プリンスの頬にあった「SLAVE」の文字。
「奴隷の自由」とは、普通の人はなかなか書けない。
恥ずかしながら朝倉世界一という人を初めて知った。
「地獄のサラミちゃん」という作品が本当にあるか、検索してみたくらい(汗)。
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残念ながら、近所の図書館にはなかった。古本屋に行くか。
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