私には物足りなかった。
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伊藤たかみの作品は、芥川賞受賞作「八月の路上に捨てる」。
そして「誰かと暮らすということ」を読んだ。
主人公は北海道で育ち、関西に住む洋。
祖父が倒れ、はとこの歩美と北海道へ帰ってくる。
歩美は離婚したが、洋と体の関係があった。
洋の父親は行方知れず。タイのチェンマイにいるという話すらある。
金魚の養殖など、昔から怪しげな商売を繰り返していた。
一度は持ち直した祖父だったが亡くなった。
葬儀にも父は姿を見せなかった。
現在と過去を交互に描くという手法。
目新しいわけではないが、物語に奥行きを持たせている。
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作者が人を描こうとしているのはよく分かる。
しかし、人物を効果的に深く描けていない。
というわけで主人公の洋についても感情移入できない。
この作品を高く評価する人はどれだけいるんだろう。
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