2013年10月17日

「グレイヴディッガー」高野和明

主人公の八神は、骨髄移植のドナーとなるべく入院先に向かうところだった。
しかし連続殺人事件に巻き込まれ、生死を賭けた1日の冒険が始まる。
   

高野の作品を読むのは、「ジェノサイド」と代表作「13階段」以来。
厚い本だが、あっという間に100ページが終わる、スピード感のある作品だった。

殺人以外は手を染めている悪人、それが主人公の八神。
そんな彼も、骨髄移植のために病院に向かう。

途中、知人に金を借りようとしてマンションに立ち寄った。
ここは、何かあった場合のため互いに住居を交換していた。

だが、知人は何者かによって殺害されていた。
その後、都内では連続して殺人事件が起きる。

警察と謎の集団に追われる八神。
船やタクシーだけでなく、走り自転車に乗り、泳いで病院を目指す。

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主人公も前科者と変わっているが、彼を追いかける警察官も変わっている。
八神を少年の時代から知っている古寺は、犯罪者が好きだという。

刑事課と公安の対立。
白血球に型に関するHLAなど、骨髄移植の話も事件の鍵になっており紹介されている。

こうした作品では、献血や骨髄移植が出てきても、娯楽として「消費」されることが多い。
読者の中に、どれだけ献血や骨髄移植などの人助けをした人が増えたのか気になる。

読んでいて思い出したのは、「半落ち」(横山秀夫)。
両作品を読んだ方なら、私の言いたいことは理解できるはず。

作品に出てくる、革新党を対象にした盗聴事件とはこのこと。

日本共産党幹部宅盗聴事件(wikipedia)

この事件に関係した警察官が急死した点など、謎が今でも残っている。

「ジェノサイド」もそうだったが、この作家は読者を惹きつける魅力がある。
この作品で、新たなファンを獲得したことは間違いない。

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