芥川賞受賞作としても話題となった。もちろん再読。
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主人公は米軍基地のある福生に住むリュウ。
仲間たちと薬物を使った乱交パーティーを開いていた。
村上は、実際福生に住んでいたことがある。
そのときの経験をこの作品で表現したらしい。
この作品は、「太陽の季節」(石原慎太郎)と比較されることが多い。
問題児はいつの世も理解されにくい?
wikipediaによると芥川賞の選考では、意見が大きく割れた。
井上靖は息子に提言され、賛成に回ったという。
安岡章太郎の「半票」によって過半数を確保した。
この作品が、文学の大きなテーマである「人とは何か」を表現しているか。
私は否定したい。
井上靖が賛成に回ったことを、後に後悔することはなかったのだろうか。
この作品を読むのは2回目だが、今後は再読の必要がないと考える。
これを読まなくても、何ら損失だと私は感じない。
薬物を使ったセックスや暴力を感情抜きで表現する。
そのことに、どれだけの意味があるのだろう。
鳥がどうしたとか、私にはどうでもいい。
そんなものの解釈をして楽しいと感じる人が信じられない。
なお、この作品は1979年に映画化された。
監督と脚本は村上自身。
しかし、多くの人には受け入れられず惨敗した。
当然の結果だ。村上は、何か勘違いをしていたに違いない。
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