ネタばれあり。
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荻原の作品は「明日の記憶」「幸せになる百通りの方法」。
「誰にも書ける一冊の本」「月の上の観覧車」以来5冊目になるか。
高校3年の夏、光也は甲子園予選で敗退し野球部を引退。
親からは大学受験を薦められる。
そんな中、不良で高校には進学していない亮太から連絡が入る。
中学時代のクラスメートたちが次々に狙われているという。
二人はトロ吉の仕業と判断。
そんな中、清水が中学の校舎から転落死した。
ところが警察は、亮太を疑っている。
次に狙われる人物を特定して張り込む二人。
復讐を行っていたのはトロ吉ではなく、彼の両親だった。
トロ吉はすでに自殺していた。
ルサンチマン(怨恨、憎悪)は深い。
誰かにとっての「忘れていい過去」は、ある人にとって忘れられない。
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文庫本の解説は石田衣良。
浮かれずに何でも同じように書ける萩原のことを「大人の作家」と評している。
「十字架」(重松清)でもそうだが、こうした作品は読者に「消費」される。
そして、問題のイジメは教訓とされることなく放置される。
だからいつまでたってもイジメはなくならない。
これが現実だ。
光也のように「傍観していた罪」を言うのなら。
この世には復讐されるべき人物が山のようにいるはず。
あなたも誰かから復讐されるかもしれない。
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