2013年08月20日

「はだしのゲン」、閲覧制限は教育長の独断

原爆を描いた漫画「はだしのゲン」が松江市の小中学校で閲覧制限をかけられていた問題。
前の教育長は、教育委員会議で諮ることなく決めていた。
   

松江市教委事務局、独断で要請 「はだしのゲン」閲覧制限(中国新聞)  

はだしのゲン:閲覧制限 前教育長、教育委員に諮らず決定(毎日新聞)

 

この件については、以下の記事に書いた。

「はだしのゲン」閲覧制限の愚かさ

この件について、毎日新聞20日の社説も松江市を批判している。

社説:はだしのゲン 戦争知る貴重な作品だ(毎日新聞社説)

以下の記述に賛同する。

 作品に残酷な描写があるのは、戦争や原爆そのものが残酷であり、それを表現しているからだ。行き過ぎた規制は表現の自由を侵す恐れがあるだけでなく、子供たちが考える機会を奪うことにもなる。今回のような規制が前例となってはならない。
(上記、毎日社説より引用)

ところで、教育の現場ではどうだったのか。
閲覧制限は昨年の12月のこと。

学校司書や教諭たちは、黙って閲覧制限に手を貸したのか?
裸の王様ではないが、誰も異議を唱えなかったのか?

もし直接校長や教育委員会に物が言えなかったとしても。
閲覧制限の情報を新聞社にリークすることはできたはず。

もしそうならもっと早くこの問題は議論されていただろう。
朝日新聞とかなら、この手の問題にすぐ記者が来るんじゃないか。

教育長が勝手に決めて、誰も物が言えない組織なら。
松江市は、北朝鮮など独裁国家を今後批判することができなくなる。

日本は北朝鮮と違う。
その証拠に、この件でネット上の署名が2日で6000人を超えている。

「はだしのゲン」閲覧制限撤回もとめ署名、2日で6000人超(J-CASTニュース)

署名運動があるのはいいことだが、その前に教育長がいろんな意見を求めていたら。
こんな騒動にはならなかった。

追記

鳥取市立図書館でも事務室に「はだしのゲン」を置いていた。

はだしのゲン:松江市教委の閉架措置 鳥取市立図書館も別置き(毎日新聞)

もしかすると、全国の図書館で似たことが起きているのかもしれない。
あなたの街ではどうですか。

ゲンさえも、有害図書の仲間入り?

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posted by りゅうちゃんミストラル at 09:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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