2013年08月17日

「はだしのゲン」閲覧制限の愚かさ

原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」。
松江市教育委員会は昨年12月、閲覧制限を市内の小中学校に要請していた。
   

はだしのゲン:松江市教委、自由閲覧禁止 「描写過激」、全校に要請(毎日新聞)

実際には小中学校で閉架措置が取られていた。
児童生徒への貸し出し禁止も要請されていたという。
こうした教委の措置は、「過激な描写」によるものだという。

当ブログは、こうした措置を強く批判する。
私も「はだしのゲン」は少年時代から何度か読んだ。

確かに恐ろしいまでの描写があるのは事実。
原爆投下後の広島で、被爆者は血を吐いて死ぬ。

ゲンの家族も柱の下敷きとなり、やがて火がまわって目の前で焼死する。
見れば、指先から原爆の熱で皮を垂らした人も出てくる。

生き残ったゲンと身重の母。
やがて生まれた妹も、放射線で血を吐きつつ死ぬ。

これらの様子は実際の被爆経験を元にしている。
今後も日本人に限らず人類が継承しなければならないことでもある。

松江市教委は理解していない。
悲惨なことを描くから、過激な表現だから人類への警告になる。

我々は悲惨な核兵器を廃絶するため、しっかりと記憶するしかない。
核兵器は今も存在し、人類滅亡の危機は続いているのだから。

今回のように閲覧を制限するのは、まったく間違ったやり方だ。
それとも松江市では、原爆の風化を狙っているのだろうか?

学校教育の場では、「寝た子を起こすな」という考え方があると聞いている。
被差別部落や性教育などを学校で取り上げた場合、生徒が一時的に面白がったりする。

今回の要請も、似たことが起きたというのだろうか。
それともまったく関係ないのか。

過激な描写というなら、ネットには人権を蹂躙した内容が満載だ。
それらを「一律的に攻撃」するのではなく、個別に対処すべきではないか。
教委はやるべきことを誤っている。

作者の故中沢啓治氏は、原爆の日が終わったばかりの8月にこうした報道がされたこと。
これを感じるのか、あの世に電話して訊いてみたいものだ。

松江市の要請は間違っている

「はだしのゲン」は、自由に生徒が読む作品だ!


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posted by りゅうちゃんミストラル at 17:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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はだしのゲン閲覧制限に批判相次ぐ
Excerpt: 「はだしのゲン」閲覧を制限 松江市教委「描写過激」 広島での被爆体験を描いた、漫画家の故中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」(全10巻)が、昨年12月から松江市内の市立小中学校の図書館で子どもたちが..
Weblog: zara's voice recorder
Tracked: 2013-08-19 11:02
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