三島4作目の長編。
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主人公は夫の浮気に苦しむ悦子。
だがその夫はチフスで病死する。
悦子は夫の父、弥吉の家(豊中市米殿村)で暮らす。
弥吉は商船会社の社長を引退した後、この地で農業を営んでいた。
求められるまま、悦子は老いた弥吉に体を許す。
しかし、彼女の目は使用人の三郎に向けられていた。
祭りの夜、弥吉の家で女中をしていた美代が倒れる。
医師は妊娠していることを弥吉や悦子に告げる。
悦子は三郎に、美代が身ごもっている子の父親は誰か訊く。
三郎は自分だと告白する。
悦子は身重の美代を家から追い出す。
そこへ、天理教の大祭から戻ってきた三郎。
弥吉と悦子が大阪を離れる日の前、事件は起きた。
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この作品、三島が聞いた話をベースにしているという。
どこまでが実話で、どこからがフィクションなんだろう。
結末については、賛否両論あるはず。
「こんなのありえない」という人もかなりいるだろう。
本当のところはどうなのか。
同じ環境にいる人が余りに少ない(はず)。全否定することは意味がない。
作家は極限状態にある人を描くほうが楽。
穏やかな一般人の心の内を描くのは、とても難しい。
ひとつ気になるのは、男女の読者で感じ方が違うかどうか。
違うとすればどう違うのか、それが気になる。
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