要求は、「因縁の試合でノックアウトで勝つこと」。ネタばれあり。
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岡嶋二人の作品は、「99%の誘拐」以来2冊目。
どちらも物足りなかった。
世界ジュニア・ウェルター級タイトルマッチの2日前、誘拐事件は起きた。
誘拐されたのは最上永吉の息子。
ジャクソンに負け、その後のアキレス腱負傷で引退した最上。
今度の試合は王者ジャクソンに義理の弟である琴川三郎が挑む。
限られた時間の中で、犯人を追う捜査陣。
そして誘拐と試合の二つに挑むジムの関係者たち。
犯人が現金を要求していないことから、容疑者確保のチャンスは少ない。
試合終了までに、息子を助け出すことはできるのか。
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話は簡単なので、するすると読める。
スピード感があるか否かは読者の意見が分かれるところだろう。
ボクシング界の内情を描いた部分も足りない。
選手の特徴を描くこともできていない。
正直に言う。私は試合前日に犯人が分かってしまった。
何冊かの推理小説を読んでいる方なら、そう難しくはないはずだ。
似たエピソードは刑事ドラマ「太陽にほえろ!」にもあった。
こちらは誘拐されたのがレフェリーの息子。
判定になる可能性が高い試合で、一方の選手に有利な判定をするよう要求があった。
こちらのほうは、走り回った刑事たちの努力もあり事件は解決。
しかしレフェリーは、「犯人の要求を呑もうと思った」と語る。
それは、レフェリーを辞めるということだ。
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もうひとつ、表紙について。私が読んだのは講談社文庫。
稚拙な絵を選択した意味がまったく理解できない。
少なくとも、「買いたい!」と思うような表紙にできないものか。
本を売るという基本的な姿勢に疑問を感じる。
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