2013年08月23日

「そのときは彼によろしく」市川拓司

「いま、会いにゆきます」で知られる作者。
前評判は高かったが、私には物足りなかった。
   

主人公はアクアショップの経営者、智史。
ある日、アルバイト募集でやって来た女性は店に住むことを頼む。
彼女は、映画にも出ていた女優、森川鈴音だった。

智史には中学時代の思い出があった。
絵の上手い佑司。そして乱暴な話し方をする花梨。

鈴音は花梨の成長した姿だった。
智史には恋人紹介所で知り合った美咲がいた。
彼女はアロマの店を手伝っていたが、フランスに行くことになった。

鈴音が口ずさんでいた「フニクリ・フニクラ」はこんな曲。

 

こんなバージョンも。

 

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こんなこと書くと批判されるかもしれないが、この作品はリアリティーがない。
偶然が多く、読んでいて登場人物に感情移入できなかった。

眠ると起きられない病気についても、表現不足。
いきなりそんな設定を、私は受け入れられない。

もうひとつの不満は、ひとつの物語に多くのことを詰め込み過ぎなこと。
じっくりと描く実力というものを、この作家は持っていないのだろうか。

何故、この作品が多くの読者に受け入れられるのか。
それは理解できる。

現実にはありえない。しかし、こんなことがあってもいい。
夢があり、読者は救われる。

それでも私は考える。
この作品に、高い評価をすることにどんな意味があるのか。

「こんなんじゃ駄目だ!」と批判することで、この作家はもっといい作品が出せる。
そう考えるのは、私の心が狭いからなのか。

残念ながら、この作品を再読する気はない。
この作家の別の作品も今は読む気がない。

この作品、映画化されている。主演は長澤まさみ、山田孝之。
観ようとは思わない。

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