2013年07月20日

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹

二つの物語が同時進行する。
久しぶりの再読。
   

「世界の終り」は壁に囲まれた世界が舞台。
ここで夢を読むのが主人公。

影を切り離された主人公は、この世界の地図を描く。
そして、壁の外へを出ることを影から提案される。

「ハードボイルド・ワンダーランド」では、計算士の私が主人公。
禁止されているはずのシャフリングを用いるよう老博士から依頼される。
   

夢読みの私はどう決断するのか。
また、計算士の終わりは「世界の終り」とどうつながっているのか。
多くの読者が想像したことだろう。

それ以前の問題として、「春樹の世界」を嫌う人は最後まで読めない。
それは仕方のないこと。だが、多くの読者は読んでいる。

結末については、書いている春樹自身が決めていない。
つまり成り行きでどうにでもなる。

逆に、最初から結末を決めてしまったら。
春樹は書くことへの情熱を失ってしまうだろう。

どう解釈するかは別にして、「春樹の世界」を堪能できる。
それだけでこうした作品は読む価値がある。

パラレルの世界が同時進行する。
このアイデアは、その後「海辺のカフカ」や「1Q84」でも使われる。

この作品を読んでいて、私は「火の鳥 未来編」(手塚治虫)を思い出す。
両作品を読んでいる人は、私の言いたいことを理解できるだろう。

春樹はインタビューで、宮崎駿との共通点を何度か訊かれている。
しかし春樹は宮崎アニメを見ないのだそうだ。

手塚作品はどうなんだろう。
春樹が神戸出身(生まれは京都)、手塚は宝塚で育っている。
これもまったく影響を受けなかったのだろうか。

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村上春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』  

↑この作品に関する詳しい紹介。

村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の書評

"世界の終りとハードボイルドワンダーランド"の感想 〜心、アイデンティティ、不完全性〜

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド|村上春樹

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posted by りゅうちゃんミストラル at 09:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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