2013年07月19日

「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹

「壁抜け」が話題となった長編。
久しぶりの再読。
   

主人公は法律事務所に勤務していた「僕」。
事務所を辞め、再就職のために活動中。

妻のクミコは雑誌編集者。猫に続いて、妻がいなくなる。
妙な電話とクミコの兄、綿谷ノボルが関わっているのか。

この作品に登場する、ノモンハン事件についての記述については、以下の記事に書いた。

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」村上春樹

日本人だが長く外国文学を読み、海外で作品を書き続けた春樹らしい意見。
少年時代、図書館でノモンハンを知った春樹。
プリンストン大の図書館でノモンハンについての本を読んだ際。
遠い記憶がよみがえってきたという。
まるで、「ノルウェイの森」の書き出しみたいだ。
   

第3部は謎を追うことで書いたと春樹自身が語っている。
謎は残ってもいいが、その謎を追うことは必要だという。

話題作、「1Q84」のBOOK4が出るというのも同じ理由からなのだろう。
というわけで文庫本と内容が違っているという。
読んでいるとよく分かるが、第3部は別の話として扱うべきなのかもしれない。
   

途中から登場する牛河は、「1Q84」で再登場する。
すごいタイミングで転職したと思ったんだけど・・・・

また、この作品は「国境の南、太陽の西」と深いつながりがある。
この作品から分離独立したのが「国境の南、太陽の西」。
つまり、ハジメと「僕」岡田亨は同一人物だった。

話は長いが、謎は残る。
ナツメグは、何をしていたのか。息子シナモンは、どうして話をしなくなったのか。

井戸の中でできたあざは、何を意味しているのか。
ナツメグはどうして「僕」を選んだのか。

クミコは、どうして多くの男と寝なくてはいけなかったのか。
どうして兄を殺さなければならなかったのか。
(兄ノボルを殺すことで何を得たのか)

笠原メイの手紙は、どうして「僕」に届かなかったのか。
では誰があの手紙を読んだのか。

20年後の自分はこの作品をどう解釈するのか。
長い時間を経て再読の必要があるだろう。

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ねじまき鳥クロニクル  

『ねじ巻き鳥クロニクル』をはじめて読んだときの感想

シンガポール通信ー村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」:「岡田クミコ」と「綿谷ノボル」

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posted by りゅうちゃんミストラル at 08:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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