2013年05月28日

「こころのつづき」森浩美

家族を描く森浩美の短編集。
読んでいてしみじみ、時に泣ける。
   
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森浩美と言えば、今まで「ほのかなひかり」、「家族の言い訳」。
そして「夏を拾いに」「こちらの事情」を読んできた。

「ひかりのひみつ」
まったく思い出がない実の父親は病死したと母が言っていた。
しかし母親の再婚相手から生きていると聞かされ、会いに行く結婚前の女性。
父親は軽井沢でホテルの社長をしていた。

「シッポの娘」
イベント会社を興した男。
娘の学校で飼っていた犬の子をもらうことに。

サラと名づけられたその「娘」は、もうすぐ5歳で急死。
虹の橋」を思い出す内容。

「迷い桜」

35歳の娘は仕事に生きる。
母親と川津に桜を見に行く1泊旅行に出かけた。

母と娘の会話を男が描く。
私には書けない作品だ。

「小さな傷」

ガンの再発した伯母から託されたレコード。
代役として同窓会に出ることに。

サイモン&ガーファンクルは懐かしい。

 

ついでのこの曲も紹介する。

 

「Fの壁」

離婚した男の所へ、中二の息子がやって来る。
文化祭に向け、ギターを習いたいとのこと。

イーグルス「ホテルカリフォルニア」はかなり古い。

 

離婚経験がある人は、共感できる話かも。

「押し入れ少年」

中学生の主人公は、以前ウンコ漏らした件で同級生から脅されている。
万引きまでやらされることに。

その現場を、ホームレスの男に見られ止められる。
何事にもきっかけというものがある。

「ダンナの腹具合」

妊娠七ヶ月目の主婦。
夫は年下で、すぐに腹を下す。

姉御肌の妻からすると、頼りない夫。
しかし会社の業績悪化で早期退職を考えていた。

「お日さまに休息を」

義母の介護をする女性。
こうした会話が多いと、日本は平和になるんだろうなあ。

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各エピソードは、次の作品とつながっている。
「その日のまえに」(重松清)を思い出すが、つながりはかなり弱い。

さすが森、家族を描かせたら質の高い作品を見せてくれる。
家族に不信感を持ったら森の作品を読むといいかもしれない。

だが、「森ならもっといい作品が書ける」と厳しい目で見てもいい。
そのくらい、期待をかける価値のある作家だ。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 12:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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