2013年05月13日

「薮の中」芥川龍之介

芥川の作品を、講談社文庫で再読した。
   

「藪の中」

侍が殺された事件。一緒にいた女や、捕らえられた男など、証言が続く。
死んだ侍も口寄せにより話す。

その内容は、人によりかなり異なる。
誰もが本当のことを話すとは限らない。

真実はどこにあるのか。
論争になっているが、はっきりとした答えは出ないだろう。

「羅生門」

寂れた羅生門には、遺体が運び込まれる。
仕事を失った下人が佇んでいると、老婆がやって来る。

遺体から髪の毛を抜く老婆。訊けば、鬘を作るのだという。
下人は追剥となって老婆の着物を奪う。

短い文章の中に何を見るか。
これも、解釈がいろいろできそう。

「地獄変」

大殿の命により、屏風に地獄を描く絵師の良秀。
女を乗せた車に火をつけなければ、描けないと彼は言う。

語り部は誰か。そして信用できるのか。
この作品についてはすでに記事として書いた

「蜘蛛の糸 杜子春」」についても先日、岩波ワイド版の記事で書いた。

「鼻」

内供の鼻は大きく、五六寸もある。まるで腸詰めのようだ。
弟子の僧が、医者から鼻を小さくするという方法を訊いてきた。

それは、鼻を湯で熱し踏むというもの。やってみると鼻は小さくなった。
しかし小さくなった鼻を人に笑われる。

その後、鼻は再び以前のように大きくなった。
内供は、もう笑われることがないと安心する。

ここに出てきた鼻とは何か。いろいろと解釈があるだろう。
誰もが持つコンプレックスと考えることができる。
日本人特有の「恥の文化」ということも考えられる。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 08:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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