これなら小学生、中学生でも読める。
電撃文庫た 5− 2タイム・リープ あしたはきのう 下/高畑京一郎【もれなくクーポンプレゼ... |
主人公の鹿島は進学高校に通う。
ある日、曜日を間違えて学校へ行く。
何度か不思議な経験をするうちに、曜日を飛ばしていることに気がつく。
書いた記憶のない日記には、同じクラスの秀才を頼るよう書いてあった。
何度も飛ぶので、多くの読者は話がこんがらがったに違いない。
私もそうだった。
話が古いので、ネットや携帯は出てこない。
奇想天外な話を信じさせるのに、苦手なテストで100点を取るのはいいアイデア。
話に出てきた「猫が扉を探す」は「夏への扉」(ハインライン)。
「車に乗る奴」は「バックトゥザフューチャー」。
そして「ラベンダーの匂い」は「時をかける少女」。
私としては「リブレイ」(ケン・グリムウッド)のほうが近いと思う。
アイデアはいい。人も描こうとしているのがわかる。
因果律によるタイムパラドックスもわかりやすく説明している。
しかし話が散漫で深くない。
どうしても「子供だまし」に感じてしまう。
作者は主人公を「いかにも男が描く女子高生」として表現。
この点も惜しい。
最初にも書いたが、この作品は小学生でも読める。
タイムトラベルの入門として読むには最適。
どうしてタイムトラベルをテーマにした作品が多いのか。
それは、人類のかなわぬ夢だからだ。
*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。
ラベル:タイム・リープ あしたはきのう 高畑京一郎
【関連する記事】

