2013年05月10日

「蜘蛛の糸 杜子春」芥川龍之介

芥川の名作を、岩波ワイド版で再読した。
昔読んだ作品たちを、新鮮に感じる。
   

「蜘蛛の糸」

カンダタは生きている間に人殺しや放火などたくさんの罪を犯した。
そのため地獄に落ち、苦しんでいる。

釈迦はそんな彼を見て、生前蜘蛛を助けたことを思い出す。
カンダタの前に細い糸が垂れてきた。

途中まで上ったところでたくさんの人たちがこの蜘蛛の糸をつかんでいることを知る。
助け合うことを知らない彼は、再び地獄に落ちる。

以前、天国と地獄は同じ長いスプーンを使っているという話があった。

【神話と寓話】 天国と地獄の長いスプーン

それにしても、釈迦はカンダタがどうなるか最初から知っていたのではないか。
だとすれば、ため息をつく必要はない。奇跡は地獄にはないのだろうか?

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「杜子春」

寝る場所もなく困っていた杜子春。
そこへ老人が現れ、夜中にこの場所を掘れという。

実際に掘ってみると財宝が出てきた。
杜子春は一夜にして大金持ちに。

今まで見向きもしなかった人たちがやってきて、毎晩宴会を開く。
しかし3年後には再び一文無しに。

そこへ再び現れた老人。
またも富豪となった杜子春だが、3年後には再び一文無しになる。

この老人、実は鉄冠子という仙人だった。
杜子春は弟子入りしたいと願う。

両親が馬に変えられてしまうのは、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」を思い出した。
宮崎監督に影響を及ぼしているのか。

人にとって大切なものは何だろう。
金は虚しいということを杜子春は知ってしまった。

仙人になるという出世か。
親の立場になれば、子のために犠牲となること。

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「桃太郎」

実は侵略者だった桃太郎。「猿蟹合戦」とともに昔話をモチーフにしている。
彼も「侵略の定義」について、「絶対的な定義は決まっていない」と言うのだろうか。

話に出てくる八咫烏は、日本サッカー協会のエンブレムに使われている。
まさか桃太郎の出生に関わっていたとは、岡山県人でも知るまい。

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ワイド版岩波文庫について

値段は1000円を超えてやや高いが、このワイド版は読みやすい。
この内容であれば、小学生でも読めるはず。

このシリーズが多く出て、読まれるようになれば。
古典がより理解しやすくなるはず。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 15:11| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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