何組かの予約を受けたこの場所が、各エピソードをつなげる連作短編集。
【送料無料】《本屋大賞2012 ノミネート作品》誰かが足りない [ 宮下奈都 ] |
予約1
実家を出た原田は大学卒業後4年間、コンビニで勤務してきた。
内定をもらった会社は倒産、彼女も去っていった。
そのコンビニに、彼女の新しい恋人がやってくる。同じゼミだった。
岡田と似た状況の人はたくさんいるはず。
予約2
認知症の女性が主人公。
孫もいて幸せな人生の終着点が見えている彼女。
亡くなった夫はかつてハライでスープを飲んだことがあった。
負けじと彼女は洋食を作り続けた。
予約3
笠原久美が主人公。
男に去られ、仕事に疲れた彼女には、幼なじみのヨッちゃんがいた。
予約4
引きこもりの兄が主人公。
幼くして両親は離婚。一緒に住んだ母親は病死した。
兄は、ビデオカメラが手放せなくなる。
ある日、妹の同級生が家に来る。彼女はいじめにあっていた。
予約5
主人公はブッフェレストランのオムレツ係。
調理師免許取得を目指している。試験は目の前だ。
ある日、客の女性と言葉を交わす。
彼女は寮で眠らせとほしいと頼む。
予約6
人の失敗が匂いでわかる小泉留香が主人公。
ある日、その匂いのする青年に声をかける。
人は、孤独なようでいて他の人とつながっているもの。
そして奇跡は身近にあるもの。
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10月31日に予約を入れた登場人物たち。
誰かが足りないとみんな感じていた。
宮下の作品は、喪失感ときっかけを描いているものが多い。
「これで終わりか?」と思う作品たちの続きは、各読者が想像する。
それが作者の狙いなのだろう。
作品中に紹介されていたホルストの「水星」はこれ。
久しぶりに聴いた。
次に宮下の作品を読むとしたら。
「よろこびの歌」の続編、「終わらない歌」になるだろうか。
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前作同様、評価が高いようなので期待している。
読書のページ(書評)
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