喪失感が読んだ後も残る、小川ワールド炸裂の一冊。
![]() 偶然の祝福 角川文庫 / 小川洋子(1962-) 【文庫】 |
失踪した伯母。
どこかに失踪した人たちが集まる国があるのかもしれない。
スイマーとして期待された弟。
ジュニア記録を持つほどの選手だったが・・・・
お手伝いさんのキリコさんは、なくした物をどうにかする達人。
リコーダーを新たに作る展開は予想外だった。
どう見ても年上なのに、「あなたの弟」というストーカー男。
主人公が出したすべての作品を読み、気味の悪い手紙をよこす。
私小説のようでいて、現実とは離れた世界。
こうした本を出す小川洋子は作家として只者ではない。
私が読んだのは、角川文庫。解説は、川上弘美。
彼女も同じように異質な世界を描ける作家。
川上が推薦する「ホテル・アイリス」を読んでみたい。
読書のページ(書評)
***********************
関連記事
偶然の祝福 | 小川 洋子
『偶然の祝福』 小川洋子
書評40:小川洋子『偶然の祝福』
***********************
*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。
【関連する記事】