2013年03月23日

「きのうの神さま」西川美和

僻地の医療を中心にした短編集。
映画監督らしい作品たち。
   
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「1983年のほたる」

田舎に住む鳥飼りつ子は塾に通う。
ある日、バス運転士の一之瀬時男に話しかけられる。
その後クリーニング屋の息子、シゲちゃんをバスが轢いてしまう。

「ありの行列」

人口500人の離島に来た医師。3日間のみの代役で、診療所を任された。
往診では、老婆から「死ぬ注射」を使うよう依頼される。

患者の家に行くだけで膝がガクガクになる島。
医者も大変だ。

「ノミの愛情」

夫は市立病院の小児心臓外科医で部長。
名医でスタッフに気配りもできる。でも家ではズボラ。

ある夜、階段から落ちて重傷を負う。
看護師の経験がある妻は救急車を要請。

「ディア・ドクター」

研究所で超小型ロボットを扱う男。
彼の父は助教授にまでなった医師。

ある日、その父がゴルフ場で倒れる。
いつも嫌っていた救急車で搬送された父。脳梗塞だという。

疎遠の兄は父を深く敬愛していた。医師を目指すが挫折した。
やがて夜になり、兄がICUに到着する。

「満月の代弁者」

田舎の診療所。後任の野添は長いこと研究医だった。
一念発起で慣れない臨床に挑戦する。

老いた患者の孫娘が、とても不憫。これが老人介護の現実だ。
日本中に、こうした人が多く存在しているはず。

***** ***** *****

元は映画にしようと思っていた僻地医療の世界。
地域格差と老人医療の問題が大きな課題。

表現は丁寧だが、会話などわかりにくい部分もあった。
もちろん、私の読解力不足もある。

脚本としてはいいのかもしれないが、薄さの割りに読みにくかった。
私が直木賞選考委員でも受賞に賛成しない。
だが、文学としてだけでなく社会的にもこうした作品たちは評価されるべき。

西川の作品は映画、そして小説で「ゆれる」が知られている。
   
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機会があれば、読んでみたい。

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