2013年03月03日

「境遇」湊かなえ

県議会議員と結婚した女性。絵本作家としても活躍。ある日、一人息子が誘拐された。
この事件の裏には何があるのか。誰が味方なのか。
   
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湊かなえといえば「告白」で知られる。
09年の本屋大賞で、モノローグの連続による作品の反響は大きかった。

その後も「少女」や「贖罪」など、人の間にあるドロドロした心情を描き出した。
最近では、「夜行観覧車」や「往復書簡」を出している。

今回の「境遇」では、二人の女性が登場する。
主婦の陽子と新聞記者の晴美。二人とも親が誰か知らず、幼い日を施設で育った。

ある日、陽子の5歳になる息子がスイムスクールの後、行方不明になる。
義母や女性秘書も一緒ではない。息子はどこに消えたのか。

そしてFAXを使った脅迫状が選挙事務所に届く。
過去の事件もあり、警察には知らせないことを決める。

陽子の夫は韓国へ出張中。
新聞記者の晴美に相談する陽子。

はっきり言って失敗作。
湊は「アクロイド殺し」(クリスティー)のような「だまされた!」と読者に感じてほしかったのか。

それとも「氷点」(三浦綾子)のようなドラマにしたかった?
結末は簡単に読めたし、誘拐が必要だったとも思えない。

ひとつの事件を複数の人物から見て話が進む。
この手法は読者からすでに飽きられていないか?

追記

この作品、ドラマ用に書き下ろされたらしい。
「ドラマだから安易でいい」ということはないだろう。

けれど、後半部分は特に描写ではなく説明になってしまっていた。
下手な小説の典型だ。これでいいのか湊かなえ?

少なくともこの作品に1470円の価値はない。
図書館で借りて読めば十分。出版不況を象徴するような作品だ。

 読書のページ(書評)

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Tracked: 2013-03-04 15:00
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