私の知らないことが多くて、一部を除き興味深く読めた。
【送料無料】この国で起きている本当のこと [ 辛坊治郎 ] |
年金については、すでに破綻していることを認め話をしなければならない。
この点に関しては私も賛成だ。
1942年、年金は積立だった。
それが戦費や、悪名高いグリーンピアに使われた歴史がある。
厚生年金積立金は、2033年には枯渇するという。
(これは、学習院大鈴木亘教授の試算による)
「100年安心」とか言ってごまかすから話が進まない。
破綻確実が出発点であれば危機感もまったく違う。
国会議員はどうしてこんな簡単なことに気がつかないのだろう。
次は福島原発事故について。
著者が太陽光発電について詳しいのは驚き。何しろ自宅で実践している。
ところがここからがいけない。
福島原発での爆発を防ぐため、オウム事件で有罪となった人が空気弁を開くという話。
オウム実行犯などが自ら申し出た場合は「決死隊」になるのか。
辛坊氏はこの点について言及している。
多くの人が知っているように、福島原発では地震と津波の後電源が失われた。
その結果空気弁は手動でなければ開けられない状況となった。
そこで、サリンなどオウムの受刑者(死刑確定者の場合は死刑囚)が申し出た場合。
彼らを作業員として使うかどうかということが述べられている。
たとえサリン事件で多くの人を殺傷した場合でも、死刑囚は「決死隊要員」ではない。
彼らは法律の定めに従って、死刑を待つことが必要だ。
辛坊氏の言うことは、刑罰というものの根幹を揺るがす。
彼は刑罰のイロハを知らないのだろうか。
オウム事件の犯罪者を「決死隊要員」として使うのは「2ちゃんねる」冗談レベルの話。
「知識人」である辛坊氏がこうしたことを本で述べることは、常識を疑われる。
もし、空気弁を開けることで1万人単位で人が救われるのであれば。
その作業は死を覚悟の上私が行いたい。死刑囚を使うよりよっぽど理にかなっている。
橋下大阪市長に関する部分はさすがによく知っている。
何しろ辛坊氏自身が候補者として狙われたのだから。
その他、TPPや農業。北方領土や北朝鮮について述べている。
本書の内容がどの程度まで正しいのか。私にはすべてを検証する時間はない。
だが、この手の本は読んでみる価値はある。
とても刺激になった。
オウム決死隊の記述がなければもっと高く評価できたのに。
とても残念。
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読売テレビ出身の著者が週刊朝日に書くというのがまず新鮮。
新聞記事も読売に批判的だったりする。この点は評価しよう。
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