直木賞受賞作。
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麻生セイは、島の小学校で養護教諭をしている。
3つ年上の夫は画家。
狭い世界なので、すぐに噂が広がる。
一人暮らしの老婆、しずかは麻生家のことを見たかのように知る。
そこに本土から石和という男性教師が島にやってくる。
セイは、彼のことが気になる。
同僚教師の月江は、奔放な性格で知られる。
妻帯者の「本土さん」との関係が続く。やがて、石和を巻き込んだ三角関係に。
女性作家だが、作品の根底には性がある。
川端康成とはまったく違った性の表現がとても新鮮。
一見平和な島の生活。しかし内情はドロドロ。
文学が「人とは何か」をテーマとするなら、この作品はまさしく文学している。
読んでいると、「これは直木賞ではなく芥川賞では?」と疑問が生じた。
最近の芥川賞受賞作と比較しても、違いはほとんどないのでは。
井上作品は今まで何冊か読んだ。
映画化された「つやのよる」を読むかどうか考えよう。
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