正直、私には物足りなかった。この記事、ネタばれあり。
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暗鬼館に集まったのは12人。
参加者たちは、どこかで誰かとつながっている。
主人公の結城は大学生。コンビニで手にした情報誌で、この実験を知る。
車が欲しくて参加した。
閉ざされた地下には、参加者たちに個室が与えられた。
だが、部屋に鍵はかけられない。
しかも館内は防音のため、他人が侵入しても気がつかない。
夜間は自室にいることが決められ、ガードが巡回。
夜中に3回ガードの警告を受けると、次は射殺される。
どこかに出口があり、脱出した時点で実験は終わり。
食事は人の手を介さず供給される。
洋風の建物なのに、何故か和食が多い。
何故ここにいるだけで、多額の報酬が得られるのか。
それは、参加者が次々と殺されることで明らかになる。
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どうやら日本人は殺し合いが好きなようだ。
この作品、「バトルロワイヤル」に推理小説の要素を加えたようなもの。
登場人物に感情移入しなかったし、「先生の教え」もくだらない。
どうしてこの作品を高く評価できるのか。私には理解できない。
参加者に与えられた武器が、有名な推理小説につながっているのも私には退屈なだけ。
結局、「金を稼ぎたければ人を殺せ」ということなのか。とても気持ちが悪い。
須和名の正体は、容易に予測できた。彼女の参加は意味があるのか。
関水の自殺を予感させるのも賛成しかねる。
私にとっては初めての米澤作品。
今後読むかといえば、優先順位はとても低い。残念。
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