この作家の作品は、「人のセックスを笑うな」以来2冊目。
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「手」
ラテ欄作成をしている寅井は25歳。
父親が妹と仲良くしている反動から、おじさんが好き。
おじさんHPも作っている。
でも、ほぼ同年代の男とも付き合っている。
どこか寂しさを残す作品。
「笑うお姫様」
王の側室は笑わない。
正妻を追い出した王。側室はさらし首になる。
「わけもなく走りたくなる」
事務職の女性、仕事帰りにジムで走る。
ジムで出会った沢村という男が気になる。
とても短く、「これで終わりか?」という習作。
「お父さん大好き」
主人公は44歳の男。
出勤途中に財布を拾ってもらい、感激する。
妻は出て行き、血のつながらない大学一年の娘がいる。
作者は生きていることの意味を描きたかったらしい。
自殺が背景にある。
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作者の意図は、「現代社会を的確に切り取って描写する」
「人とは何かを表現する」ということなんだろう。
それにしては、掘り下げ方が足りない。
芥川賞候補になりながらも選ばれないのは妥当な判断。
もちろん、現実には不適当な作品が何度も選ばれている。
読書のページ(書評)
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