文藝賞受賞作。芥川賞候補作。
人のセックスを笑うな 河出文庫 / 山崎ナオコーラ 【文庫】 |
短文を多用し、内容も簡単。
その上薄い本なのですぐに読める。
主人公は19歳の磯貝みるめ。
講師のユリは色気のない39歳。化粧だけでなく家事も不得意。
絵のモデルになった彼はそのまま不倫に。
だが、始まりがあれば当然終わりが来る。
ユリは突然講師を辞め、旦那とビルマ(ミャンマー)に行く。
絵の世界から離れるという。不倫の関係も自然消滅。
この作家、初めて読んだ。淡々とした文章が持ち味なのか。
何度も芥川賞候補になりながら、受賞できていない作家の一人。
この作品は、女性作家が男を描いている。
女性が描く男はドロドロ感が足りない気がする。
当然、サラサラした男もいるけれど。
ネットで検索すると、「心理描写が上手い」とのこと。
私は特に上手いとは思わなかった。
この程度のカタルシスであれば、芥川賞落選は妥当。
(落選が妥当なのに受賞している作品は多く存在している。念のため)
ただ、ユリとは対照的に贅肉をそぎ落とした文章は光る。
他の作品も読んでみたい。
なお、この作品は映画化されている。
永作博美、松山ケンイチ、蒼井優。 どうもイメージが違う。
読書のページ(書評)
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