宮部みゆきとは違う、こたつに入って読むホラー。ネタばれあり。
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「踊り場の花子」
さゆりは夏休みの自由研究で、「学校の花子さん」について調べた。
彼女は渓谷で遺体となって見つかる。
このエピソードは結末が読めた。
作品にもうひとつ「ヒネリ」が欲しかった。
「ブランコをこぐ足」
今度はコックリさん。
小5のみのりはブランコで事故死。
私の小学校時代も「エンゼルさん」はあり、コックリさん同様に流行った。
日本各地で同じような状況だったのではないか。
「おとうさん、したいがあるよ」
田舎に住む祖父母だったが、祖母が痴呆症に。
大学生のつつじは父に言われて家の片づけをすることに。
そこで見つけた死体の数々。
隠そうとしたが、郵便配達の男に見つかって・・・
ここまで死体が多いのは感心しない。
ヒッチコックの映画「ハリーの災難」を思い出した。
「ふちなしのかがみ」
香奈子は裕福な家に育った高校生。
サックスを吹く冬也がとても気になる。
午前零時に未来が見えるという方法を試す香奈子。
だが冬也には彼女がいた。
核の部分が「冷たい校舎の時は止まる」と似ている。
この手法、辻村は好きなんだな。
「八月の天変地異」
キョウスケと一緒にいるために、「イケてない」側に分類されたシンジ。
空想の友人、「ゆうちゃん」を作り出す。
セミの羽化と苦し紛れのウソ。
漫画で似たようなネタがあった気がする。
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登場人物は、リアルにいそうな人ばかり。辻村は、都市伝説が好きなんだろう。
各エピソードにもうひとつ山場がほしい。
読書のページ(書評)
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