警察と自衛隊はこれを撃退すべく奮闘する。
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四月の桜祭りで賑わう米軍横須賀基地。
そこに巨大なザリガニが上陸し、人を喰う。
潜水艦に避難した若手幹部自衛官二人と13人の子どもたち。
紅一点の高校生が生理になるところは、まさに女性作家ならでは。
巨大ザリガニと盾で戦う機動隊は死者20名以上。
1000人以上が重傷を負う。
「どうして自衛隊がすぐに出てきて駆除しないのか?」という疑問。
日本の特殊事情を、素朴な疑問が突き刺す。
考えてみれば、福島原発事故の対応も凄まじくお粗末だった。
実際、有事の場合は現場で血が流れていても政治家は頼りになるまい。
読んでいて不覚にも泣いてしまったのは、話せなかった翔が叫ぶ場面。
この物語の山場と言えるだろう。
それにしても夏木の子どもじみた態度!
もう少し素直になれないものなんだろうか。
この話は「クジラの彼」に続く。
夏木の困った顔を想像したければスピンオフを読むべし。
「空の中」より、人がリアルに死ぬ。
痛みを描いた点では、私は有川を評価したい。
逆に気に入らなかったのが、夏と冬に分かれた潜水艦争奪ゲーム。
シミュレーションと知らなかった隊員の存在が、日本の平和ボケを証明している。
銃を持っていなくても、ナイフで侵入者を殺してしまうかもしれない。
有事を笑いにするのにも程があるというものだ。
おまけ 作者が物語の舞台となった横須賀を取材している。
さすがにドンペリはなかった模様(笑)。
「海の底」の奥底(「海の底」取材記 by 有川 浩)
やはり有川、自衛隊が好きなんだねえ。
読書のページ(書評)
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